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★国連安保理 公開討論で日中が論戦
2月24日 8時54分
国連の安全保障理事会で、戦後70年に合わせた公開討論が開かれ、議長国・中国の
王毅外相が「今なお過去の罪を認めない者がいる」と述べ、日本をけん制したのに対し、
日本の国連大使は、世界の平和と繁栄に日本は貢献してきたと反論しました。
国連安保理では23日、ことしが第2次世界大戦の終結と国連の創設から70年に
当たるのに合わせて、中国の王毅外相が議長を務め、平和と安全保障を巡る公開討論が開かれました。
この中で王外相は、「ファシズムとの戦いの歴史が明らかであるのに、今なおその事実を
受け入れず過去の侵略の罪を認めない者がいる」と述べ、名指しはしなかったものの日本をけん制しました。
また、「国連憲章は、今もかつてと同じように有効だ。われわれは憲章の精神を尊重しなければならない」
と述べ、第2次世界大戦の戦勝国が主導権を持つ国連の制度が維持されるべきだと強調しました。
これに対して日本の吉川元偉国連大使は、まず「日本は国連に加盟して以来、
世界の平和と繁栄に貢献するさまざまな努力を行ってきた」と反論しました。
そのうえで、吉川国連大使は「国連は国際社会の実情に合わせて絶え間ない改革が必要だ。
国連創設70年のことしはその絶好の機会になる」と述べ、安保理改革などの必要性を改めて訴えました。
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
<安保理公開討論>中国外相「侵略ごまかそうとする者いる」
毎日新聞2015年2月24日(火)01:13
◇安倍政権の歴史認識を念頭に批判か
【ニューヨーク草野和彦】中国の王毅外相は23日午前(日本時間24日未明)、国連安全保障理事会の
「国際平和と安全の維持」をテーマにした公開討論で議長を務め、演説した。外相は「いまだに真実
を認めたがらず、過去の侵略の犯罪をごまかそうとする者がいる」と述べた。日本を名指しこそしなかったが、
安倍政権の歴史認識を念頭に置いた発言とみられる。
外相は「今年は反ファシズム戦争の勝利と国連創設から70周年」と位置づけ、戦勝国を中心とした
戦後の国際秩序の維持を改めて主張。「中国は反ファシズムの戦いで重要な役割を果たし、
歴史的な貢献をした」とする一方、「多大な犠牲を出した」と強調。国連憲章の重要性を指摘し、
第二次大戦の結果を踏まえ「現在の国際関係を支配している基本原則」ができあがったと主張した。
その上で、こうした点を認めることを「ちゅうちょする国がある」と指摘した。
安保理の会合で中国外相が議長を務めるのは極めて異例。公開討論開催について、
中国外務省報道官は今月16日の記者会見で「歴史を銘記し、未来を展望する場を提供する」と共に、
「安保理が世界の平和と安全を維持するという決心を示す」と説明していた。
一方、中国の国連代表部が国連事務総長に提出した公開討論の趣旨を説明する書簡では、
互いの「核心的利益」の尊重も訴え、海洋権益などで譲らない中国の姿勢を改めて鮮明にしていた。
中国は今年、ロシアと「反ファシズム・抗日戦争勝利70周年」の記念行事を共同開催することで
合意しており、安保理の公開討論にはラブロフ露外相も出席した。一連の行事を通じて中露は今後、
国威発揚だけでなく、協力して日本や米国などをけん制する意図があるとみられる。
URLリンク(news.goo.ne.jp)