15/02/23 23:59:39.87 *.net
「自分は西ノ島に残るけん」。
川崎市川崎区の多摩川河川敷で遺体で見つかった上村遼太さん(13)は、島根県沖の自然の豊かな島で育った。島での生活や海が好きで、
小学6年夏に川崎市へ転校する前、先生にこう話したこともあった。上村さんを知る人は、「なぜ」「あのまま島にいれば…」と悲しみに暮れた。
島根半島から北へ約60キロの日本海に浮かぶ隠岐諸島の西ノ島。海は冬でも青く澄み、漁業が盛んだ。上村さんが5歳の時、
父親が漁師を募集するIターン事業に応募し、神奈川県から家族でこの島に移り住んできた。
島内唯一の小学校に通っていた上村さんの周囲は、いつも笑いが絶えなかったという。西ノ島小学校の金築康治校長は「広島県に行った
修学旅行で、編みがさに刀を差した姿で現れてみんなを笑わせていた。人気者だった」と振り返る。釣りが大好きで、近くの海水浴場に
友人や小さな弟を連れて遊びに行く姿が、近所でもよく見られていた。
校長によると、鳥取県の姉妹校を招いた5年生の臨海学校で学校代表を務め、地元の海でヨットなどのマリンスポーツを紹介したという。
家庭の事情で引っ越したのは、平成25年7月末。見送りのために、同級生や保護者ら70人が「頑張って」と書かれた横断幕を
持って港に集まった。島根県本土行きのフェリーは色とりどりの紙テープで飾られ、同級生らが「フレーフレー」とエールを送り、一緒に校歌を歌った。
寂しさのあまり泣きだす子もいたが、上村さんは照れくさそうな笑顔を残し、船に乗っていった。
1年ほど過ぎた昨年の夏休み、島を訪れた。大好きだった海水浴場で遊んでいるのを見かけた小学校の元担任が近況を尋ねると、
「バスケで頑張っとるけん」といつもの笑顔を見せたという。
転校先でも楽しくやっていると信じていた校長は、事件の知らせに「今でも島に帰ってくる気がする。信じられない」と声を詰まらせた。
URLリンク(www.sankei.com)
★1 02/23(月) 15:35
スレリンク(newsplus板)