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★「慰安婦“強制連行説”は論理的でない。朝日の記事などは歴史修正主義」米国人ジャーナリスト マイケル・ヨン氏に聞く
2015.2.23 11:30
・「大戦いつまでも引きずってはいけない」
慰安婦問題の分析を進める米国人ジャーナリスト、マイケル・ヨン氏はこのほど産経新聞のインタビューに答え、
旧日本軍や官憲による慰安婦強制連行説について「論理的でない」と批判した。また、安倍晋三首相が今夏に
発表する戦後70年談話をめぐり、「謝罪」の盛り込みを求める意見には「第二次世界大戦をいつまでも
引きずっていてはいけない」と反論した。(阿比留瑠比、田北真樹子)
◇
--IWG報告書を調査した感想は
「米政府が3千万ドル(約35億6200万円)かけ、54人もの調査担当者を使って慰安婦に関しては
何も問題を見つけられなかった。私も元軍人であり、戦時中に女性を拉致するなんてことは多くの失敗を
もたらすと分かる。それは別の戦争を引き起こす。常識で考えてほしい。軍が多数の女性を拉致するために
兵力を割くわけがない。(強制連行説は)論理的でない」
--慰安婦問題で反論を試みると歴史修正主義者だといわれる。米紙も安倍首相をそう決め付けた
「安倍氏や産経新聞を歴史修正主義者と言っている人たちこそが歴史修正主義者だ。
(朝鮮半島で女性を強制連行したと証言した)吉田清治氏やその本、(吉田証言を繰り返し取り上げてきた)
朝日新聞の記事などは明らかに歴史修正主義だが(笑)」
--韓国系団体によって米国で、少女の慰安婦像が建てられている現状をどうみるか
「(慰安婦像のある)グレンデール市には2度行った。4、5カ月前に訪れたときには、日本の共産党機関紙
『しんぶん赤旗』の関係者ら日本人の団体がいて、カリフォルニア州韓国系米国人フォーラム(KAFC)の
フィリス・キム氏(広報担当)から像の説明を受けていた。そこでキム氏と助手に『1944年に米政府が
まとめた(慰安婦は売春婦であるにすぎないと指摘する)日本人戦争捕虜尋問リポートは読んだのか』と
聞いたら、キム氏の様子が変わった。『そんな質問はすべきでない』という態度だった」
「私はアジアで約20カ国を訪れたことがある。そのうち日本と問題があるのは韓国と中国、
そして一定数の日本人だけだ(笑)」
--韓国で元米軍慰安婦122人が「韓国政府の厳しい管理下に置かれ、人権を侵害された」として
国家賠償訴訟を起こした問題はどうか
「究極的には、狙いは米政府だろう。今回の訴訟はその足がかりだ。(慰安婦問題で日本より韓国側に立っている)
米政府は待ち伏せしている巨大なワナに向かっていることに気付いていない。米国は、慰安婦問題で日本に謝罪を
求めた2007年の下院決議121号などがあり、日本にいろいろとさせようとしているが、日本の次は韓国、
その後には米国に矢は向かう」
--それでは、慰安婦問題で米政府が提訴されたら、オバマ大統領らはどんな対応をするだろうか
「そうなったら、たちまち(日本政府に善処を求めるような)現在とは反対の立場を取るだろう(笑)。
そして、常識に訴えることになるだろう」
--首相や閣僚の靖国神社参拝については
「靖国は日本にとっての米アーリントン国立墓地だと思う。他国が文句を言えば『Have a good day!』
と答えるだけだ。第二次世界大戦はもう終わっているのだ。いつまでも引きずっていてはいけない。
私は靖国に行った際、宮司から『死亡した人の罪は全員が浄化され、英雄もなく全員平等だ』と説明を受けた。
これをちゃんと英語に訳せば理解されるはずだ」
【用語解説】IWG報告書
米国が2007年4月まで8年間かけてまとめた「ナチス戦争犯罪と日本帝国政府の記録の各省庁作業班(IWG)」
による議会報告書。国防総省、国務省、中央情報局(CIA)、連邦捜査局(FBI)などの未公開の公式文書を
点検したもので調査対象の文書は計850万ページに及ぶ。そのうち14万2千ページが日本の戦争犯罪に関わる
文書だったが、日本の慰安婦に関する戦争犯罪や「女性の組織的奴隷化」の主張を裏付ける文書は発見されなかった。
URLリンク(www.sankei.com)