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★「イスラム預言者の風刺画は日本のヘイト本と同じ」第三書館・北川社長に聞く(前編)
弁護士ドットコム2月22日(日)9時22分
仏週刊新聞「シャルリー・エブド」襲撃事件の引き金とされるイスラム教をテーマにした「風刺画」。
それらをおさめた本が、日本で出版された。タイトルは「イスラム・ヘイトか、風刺か」。
東京都新宿区の第三書館が編集し、2月10日に発行したが、その是非をめぐって
「表現の自由か、宗教の尊厳か」の議論が起きている。
本には「シャルリー・エブド」に掲載された風刺画を中心に、48点が収録されている。
預言者ムハンマドを始めイスラム教を風刺した作品が多いが、ローマ教皇やオランド
仏大統領など他の風刺画も紹介されている。
それぞれの風刺画ごとに日本語のタイトルと簡単な解説がつけられ、日本人の翻訳者や研究者が
シャルリー・エブドや表現の自由について書いたコラムも掲載されている。文芸誌サイズのA5判型、
全64ページで、パンフレットのような作りだ。
この本に対しては、発売前から、日本で暮らすイスラム教徒らから批判の声があがり、
書店側も販売に慎重な態度をみせている。そのような状況のなか、なぜ、出版を決めたのか。
第三書館の北川明社長(71)にインタビューして、その意図を聞いた。
●シャルリー・エブドの風刺画は「ヘイト画」だ
―なぜ、出版を決めたのでしょうか。
1月にフランスのパリで「シャルリー・エブド」襲撃事件が起こったとき、キリスト教徒とイスラム教徒が
フランスでトラブっているというだけの話ではないと思いました。この事件は、日本の「ヘイト本」と
通底する問題を含んでいると感じたので、出版する理由があると思ったわけです。事件が起こって数日後には、
発売を決めました。
―「日本のヘイト本と通底する」とは、どういうことでしょうか。
(第三書館のある)大久保は、ヘイトスピーチの聖地みたいなところです。
たとえば、本にも掲載しましたが、ムハンマドの頭に導火線をつけて爆発させようとする風刺画や、
裸のムハンマドが尻を突き出した作品がある。これは、誰だって、いやがりますよね。
もし、このようなモチーフを中国や韓国の首脳にしたら、中国人や韓国人は怒るでしょう。
しかし、それに近いことを、日本でもヘイトスピーチでやっているわけです。日本のヘイトスピーチと
同じことが、パリで起こったのではないか。
フランス社会の中で差別され、抑圧されているイスラム教徒をバカにした風刺画がもとで、フランスで
テロ事件が起きた。テロ事件を起こしたのが良いとか悪いとかではなく、同じようなことが起こりかね
ないということを、日本は直視しなければいけない、と。それが出版を決めた最大の理由です。
―日本でも、すさまじいヘイトスピーチが起こっているのに、それを無視して、日本人はフランスの
事件をみているのではないか、ということですか。
フランスの事件は、決して遠い国の話ではないのです。シャルリーの事件を起こしたのはアルジェリア系
フランス人です。1830年にフランスに占領されて以来、いまもアルジェリア人は、差別されている。
それは、日本にいる朝鮮・韓国の人と同じこと。日本にいる朝鮮や韓国の人たちは差別されてきた歴史があり、
最近はヘイトスピーチで「出て行け!」と罵声を浴びせられている。
ところが日本人は鈍感なのか、知らんぷりをしている。しかし、知らんぷりしているのはおかしいというのが、
基本的な考えです。 >>2へ続く
URLリンク(news.biglobe.ne.jp)
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