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★ＩＳのあくどい商売（非合法難民商売）
野口雅昭2015年02月16日 15:36
昔からカイロ地中海を越えて欧州に向かうアフリカ、北アフリカからの非合法難民の出港地の多くがリビアだと
言われていましたが、al arabiya net はＩＳがその人間貿易を支配して、そこから大きな利潤をあげている、と報じています。
リビアでのＩＳの勢力拡大に対しては、イタリアも神経をとがらせていますが、欧州にとって深刻な問題である
非合法移民の人間貿易に関わってくるとなると、ますます対ＩＳ作戦はＥＵにとっても重要になりますね。
記事の要点のみ取り敢えず
リビア海岸地帯の責任者は、ＩＳが非合法移民のリビアからの送りだしの商売に深く関与していると証言している。
彼らは南欧州へのこれら非合法移民の送りだしにＩＳが関与している十分な証拠を有しているという。
これら難民のリビアへの道は、アフリカ諸国と接しているリビア国境から、marzaq,om al aranib
(いずれもアラビア文字からの訳）その他の地域を通るが、彼らの送り出し港はzawwara,sabrata,sirtであるが、
それらはＩＳの支配下にあり、人間貿易に関係する如何なる承認もＩＳの承認なしには出入りできない由。
ＩＳが砂漠やこれらの港を使って人間貿易に従事していることは確実で、合わせて彼らの分子も欧州にもぐりこませている。
ＩＳは以前から、ダルナ及びこれらの港を抑えているが、その他砂漠の内陸部も抑えている
（リビアでＩＳの名前が出てきたのは、トリポリのホテル襲撃以来で、それまでの過激派グループはansar al sharia と
呼ばれるものが主だったところ、おそらくここで言っているＩＳとは双方を指していると思われる）
URLﾘﾝｸ(www.alarabiya.net)
URLﾘﾝｸ(blogos.com)
野口雅昭
アラブ諸国に精通する元外交官。アルピニスト野口健氏の実父。