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自然・風景
★夕日と砂 癒やしのしま模様 大分・真玉海岸
2015.2.15 16:40
夕暮れ時、高台に登って海を見渡すと、日中には波が押し寄せていた海岸に、幾つもの
ゆるやかな曲線を描く干潟が姿を現していた。夕日が水面に映り込んでまぶしく輝くと、
みるみるうちに一面オレンジ色に染まっていった。
大分県豊後高田市の真玉海岸は、国東半島北西部に位置し西に周防灘が広がる景勝地。
春は潮干狩り、夏は海水浴でにぎわう。九州の東側に位置する大分にありながら唯一、
水平線に沈む夕日が観賞できる遠浅の海だ。中でも、干潮や日没時刻など一定の条件が
そろった日に限り、所々海水が残る干潟に夕日が反射する、幻想的な瞬間に立ち会う
ことができる。
真玉海岸の前でカフェレストランを営む松崎敏行さん（３５）によると「チャンスは
毎月２回ほど」という。意外にも「数年前まで観光客はほとんどいなかった。
評判が口コミで広がり一気に訪れる人が増えたのは最近のこと」（松崎さん）とか。
その人気を受けて昨年、松崎さんは店先に日没や干潮時間などを大きく表示した看板を設置した。
平成１２年には、ＮＰＯ法人日本列島夕陽と朝日の郷づくり協会が定める「日本の夕陽百選」
に選ばれた。「東九州で見る水平線の夕日という地理的な意外性が特色。
もっとも、夕日と干潟を同時に見るのは（好天に恵まれるなど）相当の幸運が必要ですが…」と、
同協会の二木賢治理事長（７５）は話す。二木理事長は「忙しい暮らしの中でも時々、
夕日を見ることで“心の故郷”が思い出せるはず」と、夕暮れ時の“効用”を強調した。（写真報道局 松本健吾）
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落陽とともに強まるオレンジと黒のコントラスト。しま模様に染まる干潟の表情は刻一刻と変化する＝大分県豊後高田市（松本健吾撮影）
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しま模様を描く、真玉海岸の干潟で貝をとる人＝大分県豊後高田市（松本健吾撮影）
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