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【長谷川幸洋】今までの日本は「戦争を放棄した。平和を愛する国民だ」と引きこもっていればコトは済んでいた - 暇つぶし2ch1:◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★
15/02/10 09:28:26.24
★イスラム国の邦人人質事件 日本人が狙われた理由を識者解説
2015.02.09 16:01

イスラム過激派組織「イスラム国」による邦人人質事件は悲劇的な形で終わった。事件の教訓は何か。
「ひきこもり平和論はもう通用しない」。これだと思う。日本は長らく「ひきこもり状態」でも
平和と繁栄を享受できた。世界の紛争に関わらず「私たちは戦争を放棄した。平和を愛する国民だ」
と言っていれば、コトは済んだのである。それは、まさに「幸せな時代」だった。

だが、幸福な時は湯川遥菜さんと後藤健二さんが殺害された今回の事件で完全に幕を閉じた。
日本と日本人の活動はとっくに国境を越えている。もう後戻りはできない。
そういう日本人をテロリストが狙っているのだ。

なぜ日本人が狙われたか。それは一部の識者や左翼勢力が強調するように、安倍晋三政権がイスラム国と
戦う中東諸国に人道援助したからではない。世界の中で日本の存在が大きくなったからだ。
国際社会で存在感を示す日本になったからには、そんな国を悪用し都合のいい敵に仕立てようと
考える勢力が現われるのは自然である。まさに、それがイスラム国だった。

そうだとすると、テロへの対処方針は大きく2つある。まず、日本をできるだけ目立たなくする。
中東援助も公言しない。テロとの戦いにも一切、言及を避ける。そうやって過激派に目をつけられない
ようにする。つまり「ひきこもり作戦」である。

これは正しいか。私はまったく間違っていると思う。そもそも不可能だ。すでに日本は世界の中で
生きていて、そこにしか未来がない。世界で生きる利益は享受しつつ、難題を見て見ぬふりをするの
は卑怯ではないか。日本は卑怯な国であってほしくない。

2つ目の選択肢は、テロを撲滅するために世界と一層連携を深める。テロとの戦いの先頭に立つとまでは
言わないまでも、少なくとも隊列の中で存在感をしっかり示す。中学校を思い出してもらいたい。
乱暴狼藉を働く悪ガキがいたとして、それを見て見ぬふりをすれば、学校はますます荒れる。
勇気を出して乱暴を許さない毅然とした態度が求められている。

テロの教訓を集団的自衛権をめぐる安全保障法制論議と切り離して語れるだろうか。
イスラム国は警察力で取り締まれるような勢力ではない。現場検証すらできないのに
「違法集団による殺害事件」としてのみ対処するのは現実離れしていると思う。

ここは邦人がテロリストに拘束されたとき、日本は何ができて何ができないのかを整理して、
真正面からきちんと議論すべきである。必要なら、そのための法整備を視野に入れるべきだ。

議論すれば、いまの日本は事実上、何もできない国という現実がはっきりする。
身代金支払いは菅義偉官房長官が会見で述べたように論外だった。
かといって不払いを最初から明言すれば、人質解放は直ちに絶望的になったろう。

結論を言えば、私は「ひきこもり作戦」に反対である。そうではなく、毅然としてテロに立ち向かう
姿勢が重要だ。たとえば自衛隊員を海外派遣し、日本大使館や現地の日本人学校を守るくらいは考えるべきではないか。

今回はたまたまヨルダンが巻き込まれたために、日本の選択肢は深く問われなかった。
だが、次は違う。日本はどうテロリストに立ち向かうのか、しっかり対応策を考えておかねばならない。

きれいごとでなく、本音の回答を次の日本を背負う若い世代に聞いてみたい。危機に直面するのは彼らなのだ。

■文/長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ):東京新聞・中日新聞論説副主幹。1953年生まれ。
ジョンズ・ホプキンス大学大学院卒。規制改革会議委員。近著に『2020年 新聞は生き残れるか』(講談社)

※週刊ポスト2015年2月20日号
URLリンク(www.news-postseven.com)


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