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★「朝鮮通信使」を記憶遺産に…日韓で資料選定
2015年02月01日 12時59分
江戸時代などに朝鮮王朝が日本に派遣した「朝鮮通信使」の関連史料について、
日韓の民間団体が３１日、国連教育・科学・文化機関（ユネスコ）の記憶遺産登録に
向けた初めての選定作業を長崎市で行った。
１０月頃までに推薦書案をとりまとめ、来年３月に申請し、２０１７年の登録を目指す。
この日は、「朝鮮国信使絵巻」など、両国の団体がそれぞれ申請を希望する
史料計約３００件のリストを提出した。５月頃までに対象を絞り込む予定だ。
作業に参加した「朝鮮通信使縁地連絡協議会」（事務局・長崎県対馬市）の
松原一征理事長は「日韓関係は冷え込んでいるが、民間同士で手を取り合って
登録を成し遂げたい」と語った。
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★江戸時代に１２回、朝鮮王朝から派遣された外交使節「朝鮮通信使」
2015年02月01日（最終更新 2015年02月01日 01時45分）
江戸時代に１２回、朝鮮王朝から派遣された外交使節「朝鮮通信使」の資料を、
日韓共同で世界記憶遺産に登録しようという動きが本格化している。担当している
福岡県新宮町の相島（あいのしま）が、通信使一行の経由地で、福岡藩が膨大な
費用と労力で接待をした島であるため、関心を持っている。
日本側の取り組みは、通信使の経由地の１６市区町と４２団体でつくる
「朝鮮通信使縁地連絡協議会」が中心。それらの自治体から関連資料が提案され、
候補の第１次リスト作成が進んでいるという。
実は、関連資料は福岡県内にも多い。福岡藩の５０冊に及ぶ記録や、
藩と朝鮮の学者が漢詩を交換した交流の記録、相島の庄屋の覚書などがそうだが、
所有する県や福岡市から記憶遺産に関わる動きは出ていない。登録されなくても
資料の価値は変わらないが、人々の関心を高め、日韓の歴史をあらためて考える
きっかけになるのは確かだ。もったいないと思う。 （宮上良二）
＝2015/02/01付 西日本新聞朝刊＝
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