15/01/25 14:30:12.21
★<朝日新聞問題>事実に謙虚な報道を 毎日労組シンポ
毎日新聞 1月25日(日)9時16分配信
◇池上彰さん、門田隆将さん、朝日記者の当事者3人が討論
毎日新聞労働組合は23日夜、公開シンポジウム「第28回編集綱領制定記念のつどい」を
千代田区一ツ橋1の毎日新聞社で開いた。「信頼される新聞とは」がテーマで、
朝日新聞の「誤報」問題について、朝日新聞記者を含む当事者3人が討論し、
事実に謙虚な報道の大切さを確認した。【青島顕】
朝日新聞は昨年、慰安婦問題を巡る約30年前の虚偽の証言報道を取り消したが謝罪せず、
批判したジャーナリスト、池上彰さんのコラム掲載を一時拒否した。福島第1原発事故報道では、
政府の調書を入手しながら評価を誤り、その点を追及したノンフィクション作家、
門田隆将(りゅうしょう)さんに抗議文を送った(後に撤回)。
シンポでは、この2人に慰安婦報道の検証記事を担当した朝日新聞大阪社会部の
武田肇(はじむ)記者を交えて話し合った。
武田さんは「朝日新聞の責任は重いが『日本をおとしめた』との批判は、
ジャーナリズムの役割である権力監視、調査報道を萎縮させかねない」と問題提起した。
門田さんは「事実を曲げてまで記事に『角度を付ける』傾向があると感じた。
活動家のような記者が時々大きなことをやるのではないか」と応じた。
武田さんは「記者の考えと記事は区別して書いている。『角度を付ける』は社内でよく使われるが、
事実をねじ曲げることはない。シンプルな分かりやすい書き方を要求されることはある」と反論した。
池上さんは「分かりやすいストーリーにして、微妙に(事実と)違っていることもあるのでは」
と指摘。門田さんが所属していた週刊誌についても「『角度を付けて』一言を引き出そうとして、
取材してくることがある」とくぎを刺した。
一方、池上さんは、誤った慰安婦報道を放置した姿勢について「朝日新聞は典型的な日本企業だ」
と述べ、不良債権処理を先送りして深刻化させた大手銀行と同様の体質があるとの見方を示した。
問題の渦中にいた武田さんは「会社がつぶれるのではないかと何度も感じた」と明かした。
「記者が悩み、考え抜いて記事を出すしかない。記者の色が出る記事が議論を活発化させる」と話した。
シンポは1977年に毎日新聞社が編集綱領を制定したのを記念し、同労組が87年から毎年開いている。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)