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★市役所書庫の鍵入手 静岡市工事入札妨害
2014年11月28日
◆容疑の職員 非公開数値把握
静岡市発注の下水道工事の価格情報を漏らしたとして、静岡県警に公契約関係競売入札妨害容疑で
逮捕された静岡市河川課副主幹大村吉隆容疑者（４４）は、入札関係書類を保管している市役所の
書庫の鍵を何らかの方法で入手し、最低制限価格を推計するのに必要な直接工事費など非公開の
数値を把握していた。捜査関係者への取材で分かった。
市によると、入札関係の書類は市契約課の書庫を施錠して管理していた。
鍵は別のロッカーに入れてさらに施錠。ロッカーの鍵は契約課長と三人の係長が管理し、
課内の人目に付かない隠し場所に保管していた。
捜査関係者などによると、大村容疑者はパソコンで入札情報を閲覧する際の個人管理パスワードを持たず、
閲覧権限がなかった。隠し場所は、同容疑者が契約課に所属していた二〇〇九～一二年と同じで、
県警はその鍵を使って書類を盗み見たとみている。別の入手方法があったかも調べる。
鍵の管理について、市契約課員の一人は取材に「完璧だったとは言えない。課内に一人でも
悪い人がいれば書類を見られてしまう。鍵を守衛に預けるか、隠し場所を定期的に変えるなどの
対策が必要だった」と話した。
入札関係の書類は最低制限価格を推計するのに使う直接工事費など四種類の数値が書かれ、
発注前には担当の下水道維持課で同様に二重の施錠管理をしていた。この鍵は課長ら
二人が自宅に持ち帰るなどして厳重に管理していた。
URLﾘﾝｸ(www.chunichi.co.jp)
★設計書、夜間盗み見か 静岡・入札妨害、容疑の市職員 （2014/11/28 15:15）
静岡市発注工事に絡み、工事の最低制限価格の推計値を業者に漏らしたとして、
公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕された同市河川課副主幹の男（４４）は、
各工事の設計書を管理している市契約課に夜間、職員退出後などに入り込み、
書類を盗み見ていたとみられることが２８日までの捜査関係者への取材で分かった。
県警は、副主幹の男が設計書の情報を基に、自ら最低制限価格を計算し、業者に伝えていたとみている。
捜査関係者によると、副主幹の男は狙った工事の入札が近づくと、職員退出後の契約課に入り込み、
設計書を保管してある書庫の鍵を見つけ出して盗み見をしていた疑いがある。設計書には
最低制限価格は記されていないものの、算出に必要な直接工事費、一般管理費などの数値が記入され、
決まった計算式に当てはめれば誰でも推計できるという。
市契約課によると、入札前の工事の設計書は書庫に納めて施錠し、鍵はさらに別のロッカーに
保管している。ただ、ロッカーの鍵は常時、課内の決まった場所に置いたままになっていた。
同課は「職員の残業が多く、誰かが鍵を持ち帰ると作業に支障が出るため」と説明している。
鍵の置き場所は副主幹の男が同課に在籍していた２００９～１１年度当時と同じだったという。
URLﾘﾝｸ(www.at-s.com)