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★中国残留孤児調査 ２年連続で見送り
10月3日 14時59分
終戦直後の混乱で中国に取り残された「残留孤児」のことしの訪日調査について、
厚生労働省は、新たに孤児と確認された人がいなかったことから、去年に続き２年連続で見送ることを決めました。
終戦直後の旧ソ連の参戦による混乱で、家族と離れ離れになり、中国に取り残された残留孤児について、
厚生労働省は、昭和５６年から毎年、新たに孤児と確認された人を一時的に帰国させ、肉親を探す調査を行っています。
これまでに確認された２８１８人の中国残留孤児のうち、４割余りに当たる１２８４人の身元が訪日調査で判明しています。
しかし、戦後６９年がたち、新たに孤児と確認される人は年々減少し、平成２２年には初めて訪日調査が見送られ、
去年も調査が行われませんでした。
その後、残留孤児だと名乗り出た人がいたため、厚生労働省は中国に職員を派遣して確認作業を行いましたが、
孤児であることを裏付けるのに十分な証言などが得られなかったということです。
このため、ことしも去年に続き２年連続で訪日調査が見送られることになりました。
厚生労働省は「まもなく戦後７０年を迎えるなかで、関係者の高齢化が進み証言が得にくくなっている。
一人でも多くの残留孤児の帰国に向けて、引き続き確認作業を進めていきたい」としています。
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