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アサヒグループを展開する三公商事(本社・岡谷市長地権現町、呉本公太社長)
が、福祉施設にパチンコ台を無償で貸し出して
高齢者に楽しんでもらう活動を本格化させている。諏訪地方では
岡谷市本町の介護付き有料老人ホーム・ツクイ・サンシャイン岡谷と
デイサービスセンターのツクイ岡谷に各2台を貸与。
「遊戯を通して日常の健康づくりや娯楽の輪を広げてもらえれば」と話している。
脳科学の視点からパチンコの健康的側面を研究する諏訪東京理科大学の
篠原菊紀教授の取り組みなどを基に、パチンコを通してお年寄りの
健康づくりや楽しみをサポートできれば-と、1年ほど前から始めた活動。
募金活動など地域貢献事業に力を入れる同社の社内ボランティアチームが
中心となり、店舗を置く上田市の福祉施設を皮切りに無償貸与をスタートした。
ツクイ・サンシャイン岡谷では今年から、1階食堂に台を設置。
演歌歌手をモチーフにした台など高齢者が親しみを持てる機種を選びながら、
月1回のペースで機種を交換し、各1週間ほど遊戯を楽しんでもらっている。
玉はレバーを動かすと一定量が出てくる仕組みで、
打ち終えた玉は機械の中を循環するようになっている。
打つことを楽しんでもらうため景品はないが、機種の入れ替えを
心待ちにしているという男性利用者(89)は
「玉を打ち、入って、画面が回転するとワクワクする。
ここでパチンコが楽しめるなんてうれしいですね」とにっこり。
「回転画面の数字がそろって、色々な絵が出てくるのも楽しみの一つ」と
笑顔で台に挑んでいた。
施設によると、食事のたびに必ず楽しんでいく利用者も複数おり、
機能回復訓練で姿勢の維持や手を動かす運動に役立てることもあるという。
ボランティアチームのリーダーで人事部の中嶋康介さん(37)は
「パチンコを通して利用者の皆さんの楽しみを広げ、脳の活性化など
健康づくりに役立てたらうれしい。今後も希望があれば
活動を広げていきたい」と話していた。
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