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★【自民四役に聞く】二階俊博総務会長 「ＡＰＥＣ前に訪中」
2014.9.12 21:55
－－新四役にチーム名をつけるとしたら
「それぞれ適材適所だと思って安倍晋三首相が選んだ。『安倍チーム』だ。就任した以上は、徹底的に力の限り支えていく」
－－首相とスタンスが違う場合は
「スタンスが違うんだったら、党四役に入れるわけがない」
－－総務会の運営方針は
「いろいろな意見が出るのは当たり前だ。それをいちいち恐れず、できるだけ多くの意見を聞く。
一定の時がくれば結論を出す。決まったらまとまらないと党にならない。連立与党の公明党の意見も十分聞き、
全会一致で会を治めることができればいい。円満な運営を望んでいる」
－－公明党とはパイプがある
「かつて、同じ党（新進党）にいた。みんな気心も知れてそれぞれの得意分野も知っているし、
人間性もみな立派な人が多いから、いろいろなことを相談しながら対応していきたい」
－－集団的自衛権の行使容認をめぐり、公明党と関係がギクシャクした。関係修復に乗り出すか
「特に関係修復しなければならないようなことは全く感じていないが、これからも慎重に相手の意見をよく聞いて
対応していく配慮があってしかるべきだ。外から、公明党と自民党の間に何かギクシャクしているんじゃないか、
という推測を持たれないようにしなければいけない」
－－集団的自衛権の行使容認については
「決まった内容に異論はない」
－－中国との関係修復のために訪中に意欲を持っている。１１月に北京で開かれるアジア太平洋経済
協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会議に合わせた日中首脳会談を目指すとなると、その前に行くのか
「なにか努力を積み重ねるとすれば、ＡＰＥＣ前が常識でしょ。終わってからじゃ、しないよりいいとは思うが、意味がない。
外交だから何でもかんでも手の内を明らかにしていいものではないが、誠心誠意、向き合っていきたい」
－－首脳会談にあたり中国側は尖閣諸島（沖縄県石垣市）をめぐる問題と歴史認識で日本の譲歩を求め、
日本は無条件での会談を求めている。溝を埋めるのは難しい
「両国首脳とも、溝は避けて、話し合いができるところから話をしていくことぐらいは考えているはずだ。
近隣だし、お互いに文化、経済的にも重要な国だ。両方が歩み寄るのは当然のことだ。歴史を振り返って、
『あの時代にはそれだけのことをこなせる重要な指導者はいなかったのか』と言われないようにしなければいけない」
－－慰安婦募集の強制性を認めた平成５年の河野洋平官房長官談話の見直しを求める声が党内にある
「河野さんというわれわれの大先輩の政治家が、その時、周りの人たちと相談してお決めになったことだ。
それを今日までわれわれは継続して支持している。首相も同様のことを言っている。
河野さんがどうこうされるなら別だが、軽々に発言するべきではない」
－－河野氏の国会招致を求める声も
「国会議員なら誰でも呼べるというのは、ちょっと思い上がっているのではないか。慎重にあるべきだと思う」
－－消費税率を１０％に引き上げるかどうかの判断が年末に控えている。経済指標を見ると厳しいという意見もある
「経済情勢が著しく悪化している場合は、そのとき立ち止まって考える必要はもちろんある。
ただ、日本の国際的な信用にも関わるし、経済界もそれを念頭に置いて経営に取り組んでいる。
基本はお約束している通り、実行に移すべきだ。日本ひとりで動いているわけじゃないから、日本の方針、
日本の決断がいろいろなところに影響してくる。決めたことはやはりやるべきだと思う。そこは丁寧に
国民のみなさんに理解を求めていきたい」
「社会保障や、地方のことを思い切ってやろうと地方創生担当相まで置いたのに、財政が整わないからできない、
というのでは政治にならない」
－－党の重鎮として、党が一体感を持って難題に当たれるような環境づくりを期待されている
「常に謙虚に淡々とやっていく。テクニックが通用するものではない。誠心誠意、話し合っていくことだ。
簡単なようだが、大変難しい。これを丁寧にやっていく」（沢田大典）
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