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★朝日新聞元ソウル特派員が「慰安婦問題検証記事」を徹底検証! 朝日は「騙された被害者」にあらず!
(SAPIO 2014年10月号掲載) 2014年9月4日(木)配信 文=前川惠司(ジャーナリスト)
ついに朝日新聞が「誤報」を認めた。8月5日付朝刊に掲載された「慰安婦問題を考える」特集において、
著述業・吉田清治氏(故人)の「済州島で慰安婦を強制連行した」との証言について、
〈虚偽だと判断し、記事を取り消します〉とするなど、一部の誤りを認めたのだ。
だが、前号でこの問題について告発し、新刊『朝日新聞元ソウル特派員が見た「慰安婦虚報」の真実』が
大きな話題を呼んでいる前川惠司氏は、この対応に疑問を呈す。慰安婦虚報問題は、まだ終わってなどいない。
■取材結果をしまいこんだ記者
新聞記事の基本は、WHEN WHERE WHO WHAT WHY HOWの6要素というのは常識だろう。
8月5日の朝日新聞は膨大な慰安婦記事の点検結果として、「吉田清治証言の取り消し」などを明らかにした。
しかし、朝日新聞批判が収まらない理由の一つは「慰安婦問題どう伝えたか 読者の疑問に答えます」などの
特集記事が読者のWHYに応えていないからではないか。
慰安婦支援団体らが日本は加害者だとの宣伝材料にし続け、国連人権委員会が日本非難決議の根拠のひとつにした
「吉田清治証言」は虚偽なのに、証言を報じた朝日新聞は、きちんとした措置を取らないと、朝日新聞批判派が
訴え続けてきた問題について特集記事は、〈92年4月30日、産経新聞は朝刊で、秦郁彦氏による済州島での調査結果を
元に証言に疑問を投げかける記事を掲載。(中略)東京社会部の記者(53)は産経新聞の記事の掲載直後、
デスクの指示で吉田氏に会い、裏付けのための関係者の紹介やデータ提供を要請したが拒まれたという〉と明らかにした。
ではなぜ要請を拒まれた事実を翌朝の朝日新聞で伝えなかったのかと、読者は思うだろう。
掲載していれば、朝日新聞批判派が主張するような事態は避けられたかもしれない。
今回、取り消した関連記事は16本になるそうだが、チェックした限りでは、うち5本が92年4月30日以後だった。
報じていれば、それらの記事は世に出ず、吉田氏がソウルまで出かけての謝罪パフォーマンスはできなかったかもしれない。
取材結果を机の中にしまいこんだ記者、記事にするよう指示しなかったデスク。どうしてそうなったのかとの当然の疑問に、
朝日新聞の特集記事は答えていない。読者は余計、釈然としない気持ちになるのではないか。WHYを明らかにすると、
朝日新聞はさらに追い込まれかねないようなことがあるのかと疑う向きもあるだろう。
■「事実の不在」にしらを切り通していないか
韓国で元慰安婦が初めて名乗り出たとして掲載された、91年8月11日の大阪本社版社会面トップ
「思い出すと今も涙 元朝鮮人従軍慰安婦 戦後半世紀重い口開く」についての、特集記事の弁明を見てみよう。
植村隆元記者が元従軍慰安婦・金学順さん(故人)のテープを聞いて「だまされて慰安婦にされた」と書いた記事だが、
その後、この記事は、「数えの14歳の時に母からキーセンに売られた」との事実、つまり重要なWHATが欠落しているがゆえに、
一連の慰安婦報道の火種になったと、朝日新聞批判派から指摘され続けた。
特集記事では、批判派が問題視する「売られた」を、「14歳からキーセン学校に3年間通った」という風に
すり替えたような表現にしたうえで、植村元記者は、〈そもそも金さんはだまされて慰安婦にされたと語っていた〉と書いている。
「ウソをついた金さんが悪い。騙された記者は被害者」と言っているのにひとしい言い訳ではないだろうか。この点だけでも、
様々な批判を生んでも仕方がないと思わざるを得ないが、結局のところ特集記事では、批判派が追及する、「売られたかどうか」
には応えておらず、事実の不在に朝日新聞はしらをきり通していると、読者には見えるのではないか。
>>2へ続く
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