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★【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】（４７６）週刊誌休みを狙った？朝日の「慰安婦」反省記事
2014.8.16 12:00
朝日新聞が８月５日の紙面で、いわゆる“従軍慰安婦”問題について誤りを認めた。
ところが週刊各誌は夏の合併号でお休み。どこも取り上げられない。
朝日が週刊誌空白のこの時期を狙って発表したのでは、と勘繰るむきもある。
ま、朝日もそこまで考えてはいなかったでしょうが。
今週発行の唯一の週刊誌『週刊朝日』（８・２２）、もちろんこの件はスルー。
「知れば防げる認知症７大リスク」とか「サウナを安全に楽しむ法」とかやってる場合じゃないでしょ。
唯一、田原総一朗さんが連載コラム「ギロン堂」で触れている。今回の「総括」を評価するとした上で、
〈実は私は、もっと前に誤りを認めて訂正していたものとばかり考えていた。
それがここまで延びたのは、報道機関にとって記事の撤回がいかに困難な作業かを示しているのだろう〉
ちょっと違うのでは。
エボラ出血熱の怖さについては１０年ほど前に出たリチャード・プレストンのノンフィクション
『ホット・ゾーン』（飛鳥新社）で初めて知った。その制圧作戦を描いたものだったが……。
『ニューズウィーク日本版』（８・１２／１９）で、予防活動を進めるユニセフの職員が明かした感染拡大の理由は衝撃的。
〈西アフリカでは、エボラ熱を病気ではなく「呪い」と考える人が少なくない。
そのため医療関係者は、患者に治療を受けさせるのに大変な苦労をしている〉
〈ギニアとリベリアでは医療関係者だけでなく、患者の隔離施設も襲撃を受けた〉
〈欧米の医療専門家に対する不信感が根強い。（中略）住民の間には、死の淵（ふち）にあるエボラ熱患者
から医師が臓器を摘出していると怖がっている人たちがいる〉
そして、治療に対する不信感を和らげ地元との協力関係を強化するには、
〈地域に根差した祈祷師や宗教指導者と手を結ぶしかない〉
流行はあと数カ月は続くという。（『ＷｉＬＬ』編集長）
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