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★【大阪から世界を読む】犯罪天国ベネズエラの世界最高層スラム「ダビドの塔」に中国が目をつけた…中国が買収か、反政府リーダー「中国を招き入れるリスク」を批判
2014.8.13 07:00
世界で最も高い「スラム街」とされるベネズエラの首都カラカスの45階建てのビルで、不法居住者の
退去作業が行われている。首都中心部にありながら、ホームレスやギャングの構成員らが住みついて
犯罪拠点となり、貧困と暴力の象徴になっていた。殺人事件が21分に1度起き、犯罪天国とも称される同国。
世界最高層のスラム街撤去は何の意味があるのか。さまざまな憶測を呼ぶ中で、実は、あの国の存在が
クローズアップされているという。(大谷卓)
◆金融センターがスラム街に
「タワーはわたしにとっていい場所だった。残念だが去らなければならない」
7年間居住した27歳の女性はロイター通信に対し、赤ちゃんをあやしながら、そう述べたという。
ロイター通信などによると、このビルは「ダビドの塔」と呼ばれ、1150世帯以上が生活している。
このうち約3千人が不法に住みついているとされる。
7月22日に始まった撤去はベネズエラ軍などが行い、100世帯以上を退去させた。
身の回りの品を持った住民らは勧告に従い、ビルを出て、カラカス郊外に政府が用意した低所得者向け施設に向かった。
もともと、ビルは投資家のダビド・ブリレンブルグ氏が所有し、当初は金融センターになる予定だった。
だが、金融危機と同氏の死去などの影響を受けて、1994年ごろから工事が中断。そのまま放置されていた。
それを2007年、当時のチャベス大統領(13年3月に死去)が、ホームレスやギャングの構成員が移住することを許可した。
ロイター通信や英紙デーリー・テレグラフ(電子版)によると、ビル内は給水設備が十分ではなく、エレベーターも
稼働していなかった。不法入居者はどんどん増え続けて内部も改造された。さまざまな店舗があり、住民は1カ月の
維持管理費4ドルを払い、自治組織も組織。交代で床や共用部分の清掃などを行い、文化活動やスポーツイベント
なども実施していたという。
だが、武装した警備員が控え、手出しのできない状態に。インターナショナル・ビジネス・タイムズ(アイビータイムズ、
電子版)などによると、建物内で麻薬の売買が行われたり、誘拐・拉致の現場になったりするなど犯罪拠点となった。
◆犯罪天国解消?…囁かれる中国の影
ベネズエラは世界有数の犯罪天国だ。
米CNN(電子版)によると、ベネズエラで昨年1年間に暴力に関連して死亡したケースは2万5千件。
ベネズエラの人口は約3千万人で、殺人事件は21分に1度起きている計算になるという。
また、米ギャラップ社が12年末までに134カ国・地域で実施した調査で、治安に対する市民の実感を調べたところ、
ベネズエラでは74%が夜道を一人で安心して歩けないと回答。世界でトップとなった。
このほか、デーリー・テレグラフによると、カラカスでは10万人に109人の割合で殺人事件が発生。
これは世界で3番目に高い発生率で、とくに200万人が住む東部のペタレ地区は南米一のスラム街とされ、
犯罪の温床となっている。
今回の退去の真意は分からないが、犯罪天国という汚名の払拭というのは考えられるシナリオだ。
しかし、それだけではないという。ロイター通信やアイビータイムズは地元紙の報道としてこう報じている。
「ダビドの塔は中国の銀行に引き渡される」 >>2へ続く
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
世界で最も高いスラム街として知られる「ダビドの塔」に住む男女。不法居住者の退去作業が始まった=2014年7月22日(AP)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)