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集団的自衛権行使容認の「閣議決定」は許せない、と首相官邸前でおこなわれた抗議行動は6月30日、
7月1日の2日間で10万人規模となりました。「戦争するな」「安倍はやめろ」とコールし、
夜遅くまでの行動の中心になったのは20代前後の若い世代。抗議行動というものに初めて参加した10代、20代の若者に、その思いを聞きました。
横浜市の女子学生(22) 「秘密保護法が強行されたとき、安倍政権は危ないと思った。閣議決定されたからといってあきらめるのではなく、反対の声を広げていきたい」
東京都世田谷区の女性(19) 「将来子どもができたときに、きょう見たことを伝えなきゃと思って来た。
こんなに大勢集まっていて驚いた。周りには関心のある人がまだ少ないので、関心をもってもらえるようがんばりたい」
東京都江戸川区の女子学生(21) 「日本がどうなるのか不安で来た。参加できなかった友達も心配していたので、一緒に反対していけるようきょうの経験を話したい」
大学生(19) 「ツイッターで行動を知った。プラカードをもちながら『戦争反対』とコールするのは初めて。でも参加しやすかった。もっと勉強したい」
埼玉県八潮市のフリーター(21) 「『官邸前に行く』というツイッターがいっぱいあったし、行動しなきゃと思った」
横浜市から自転車で来た男子高生(16) 「何十年も守ってきたことが有無を言わさず崩されるのは、
普通に考えてどうかと思う。自衛隊が殺し、殺されるのはいけない。テレビで抗議行動を見て、同じ思いの人の輪に加わりたいと思った」
東京都新宿区の女性(19) 「父に誘われた。政府の都合で憲法の解釈を変えられたら、私たち国民が思う憲法とは違ってしまう。頭数を一つでも増やせたらと思って来た」
9条壊す「閣議決定」 怒りの声・声・声
安倍政権が、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を強行した1日夜の首相官邸前
午後10時をすぎても、閣議決定の撤回を求める青年たちであふれていました。
午後11時すぎ、それまでいくつかに分かれていたグループが一気に集結。同じコールにまとまり、「安倍は出てこい!」の大合唱です。
踊りながらハンドマイクで「ファシストうせろ!」と声をあげる女性も。音響機器をかついだ学生たちは、
ドラムとギターを鳴らしてコールをリード。9の字をかたどったグッズを掲げて「安倍聞いているか! 9条が怒っているぞ!」と叫ぶ男女もいました。
同20分、コールがやみました。「これが民意です。デモにどんどん参加して、押し返そう。
安倍首相をひきずりおろそう。みんなで、でかい声をだしていこう」という呼びかけに、指笛、拍手、歓声、「そうだ!」の声がわき起こりました。
埼玉の男子中学生(14)「友達8人と初めて参加した。本当は安倍首相と直接電話で話をしたいけれど、
そんなことはできないのでここに来た。気持ちを訴えて届けばいいなと思う。戦争が起きて自分たちが行くようになったらイヤ。耳を傾けてほしい」
東京都町田市の男子学生(18)「それまではほとんど関心がなかったけれど、
特定秘密保護法が強行されたころから怖さを感じるようになった。戦争する力をつけて『抑止力』とするのではなく、平和を実現する方向にすべきだ」
横浜市の男子学生(19)「フェイスブックで知り、授業をカットして来た。
『あのとき、もっと国民が動いて暴走を止められれれば』と将来の子どもたちに言われたくない」
東京都世田谷区の男子学生(20)「サークルの先輩に誘われて参加した。
このままでは憲法9条の意味がなくなって、第2次世界大戦から何も学ばないことになる。
平和の大切さを知っている年配の方々とがんばりたい。戦争に行かされるかもしれないぼくら学生が行動しないと」
神奈川県小田原市の女子学生(20)「大学の最寄り駅を通り越して、ここまで来てしまった。
閣議決定は異常だけれど、どうしたらいいんだろう、声は届くのかなという思いはある。でも、ここに居続けることだけでも意味があると感じる」
東京都東村山市の女子学生(21)「閣議決定しないようにと自民党の野田聖子議員にファクスした
元自衛隊員の知り合いがいる。集団的自衛権行使が容認されたもとでは、人を殺し
殺されていたかもしれない。自分が子どもを産んだ時に誇れる国にしたいと来た」
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