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★南シナ海巡り国連でアピール合戦 中国とベトナム
ニューヨーク＝真鍋弘樹2014年6月10日10時49分
中国の国連代表部は９日、南シナ海での石油掘削活動に関して、ベトナムを「挑発的」と非難し、
自国の立場を主張する文書を潘基文（パンギムン）事務総長に送った。国連総会の公式文書として
加盟各国への配布を求めている。ベトナムも先月、同様の動きを見せており、国連を巻き込む
アピール合戦となっている。
中国側は文書で、石油掘削作業は「中国の主権、管轄権下に収まっている」として、ベトナム側が
「武装船を含む多くの船を送り、作業を妨害した」と非難。西沙（パラセル）諸島は中国の固有の
領土だと改めて主張する一方で、「国連憲章と国際法の原則を堅持する」とも述べている。
国営ベトナム通信によると、ベトナムも先月、石油掘削施設に関して中国に抗議する文書を
潘事務総長に送付して加盟各国への配布を求めた。今回の中国の行動は、その対抗措置とみられる。
９月の国連総会で、この問題を議題とするよう両国が求めていくかどうかは不明だ。（ニューヨーク＝真鍋弘樹）
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