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2014年5月7日、環球時報は、欧州歴訪中の安倍晋三首相が5日、フランス・パリの凱旋門にある無名戦士の墓に献花したことに、
「現地メディアが関心を寄せている」とした上で、複数メディアの報道を引用して伝えた。
無名戦士の墓は、第1次世界大戦後の1920年、戦死した150万人以上の仏将兵を代表して、1人の兵士が凱旋門下に埋葬されたもの。
仏紙フィガロは、安倍氏の献花について、「高度に象徴的な意義のある行動」と評した上で、
「昨年12月の靖国神社参拝をすぐに想起させ、中国や韓国の強い反発を招いた」と指摘した。
同国のC・ルブラン記者はオピニオンサイトに寄稿した記事で、「凱旋門に献花するという行為で自らを覆い隠そうとしている」とし、
「そうした行為でも、近頃の(ナショナリズム的な)パフォーマンスを洗い清めることは難しい」と指摘した。
仏誌・L'EXPRESSは「(安倍氏は)自らのナショナリズム的な信念を少しも隠そうとしない。
だがこれは危険なゲームだ。危機にあえぐ国と怒りを増す周辺国の間で旋回している」と指摘した。
環境時報は「安倍氏の10日間の欧州歴訪は就任以来最長だ」とした上で、その狙いについて、
「いわゆる積極的平和主義を欧州各国に押し売りし、国際的な影響力を強め、中国をけん制することだ」と伝えた。
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