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■捕獲のイノシシ処分「困った」 埋設地不足が深刻 宮城、福島 [14/05/06]
宮城、福島両県でイノシシを駆除する猟師らが捕獲後の処分に頭を悩ませている。全国的な農業被害を
重くみた農林水産省の掛け声で捕獲頭数は急増したが、両県では福島第1原発事故の影響で出荷制限が
続いており、廃棄するにも用地などが限られているからだ。関係者は「計画的に捕獲、処分できる環境が
整わないと、里山がイノシシだらけになってしまう」と不安を訴える。
「イノシシは1年でねずみ算式に増える。このままでは処分が追い付かない」。宮城県丸森町で有害鳥獣
駆除隊長を務める農業斎藤謙一さん(66)がため息をつく。斎藤さんが3月までの半年間で捕ったイノシシは
56頭で従来の2倍。原発事故前は町内の加工場が全量を引き取ってくれたが、国の基準値(1キログラム
当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されて出荷制限指示が出たこともあり、加工場は
閉鎖されてしまった。
自家消費した残りを廃棄するが、埋設処分の場合は自力で用地を確保しなければならない。衛生面から
焼却処分が最適だが、40~100キロのイノシシを解体して自ら運ぶ必要があり、手間が掛かる。焼却場が
近隣の角田市に一つしかないのも悩みの種だという。斎藤さんは「自宅裏に埋めているが、獣が掘り返すので
ハエが湧いて気持ち悪い。埋める土地がなくなった知人もいる」と嘆く。処分先に困るほど捕獲頭数が増えた
背景には、農水省が2012年度に始めた施策がある。農業被害を減らすため、捕獲軽費を補助し、全国で
野生鳥獣30万頭を緊急捕獲する。宮城県内では13年度、前年度比6割増となるイノシシ約3500頭を駆除。
福島県内では11年度と比べて倍となる約6000頭が捕まえられた。
宮城県は「捕獲計画を立てる市町村に埋設場所を確保するよう依頼しているが、さらに何らかの施設整備を
検討するなど知恵を絞りたい」(農産園芸環境課)と話す。
URLリンク(www.kahoku.co.jp)
URLリンク(www.kahoku.co.jp) 河北新報オンラインニュース 2014年05月06日 配信
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