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流氷:根室海峡にどっかり GW後半まで…20年ぶり
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毎日新聞【本間浩昭】 2014年05月04日 10時47分(最終更新 05月04日 10時58分)
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写真:流氷の合間をかいくぐって操業する漁船=羅臼町沖の根室海峡で2014年5月2日、本間浩昭撮影
ゴールデンウイークも後半だというのに、北海道知床半島に面した根室海峡
では流氷が居座り、漁業や観光に影響が出ている。第1管区海上保安本部(小
樽市)によると、羅臼町沖に5月まで流氷が残っているのは、1994年以来
20年ぶり。4月末以降は気温が上がり始めたものの、この状態はまだ続く見
通しだ。
札幌管区気象台によると、今冬の流氷の勢力は3月までは平年並みだったが、
4月上旬から中旬にかけて発達した低気圧が通過し、南下が進んだ。その後も
冬型の気圧配置に伴い海水温が上がらず、融解が遅れている。
沿岸から見渡せる流氷の割合が5割以下で、船舶の航行が可能となる「海明
け」は、羅臼町では過去30年の平均が4月5日だが、今春はそれからすでに
1カ月近く流氷が居座っていることになる。
根室海峡北部では4月から刺し網漁などが始まったが、操業できたのはわず
か数日しかない。羅臼漁協によると、4月の漁獲量は主力のスケトウダラが前
年の51%減の約257トン。ホッケが99.8%減の約0.5トン、マダラ
も83%減の約21トンしか捕れなかった。標津漁協では、仕掛けたカニかご
の8割以上にあたる250個が流氷にさらわれ、約125万円の被害が出たほ
か、ナマコ漁やホタテの稚貝の放流にも影響しているという。
羅臼港からはアザラシやシャチなど海の動物を観察するウオッチング船が運
航しているが、4月は空振りが多かったという。
1管海氷情報センターによると、「海明け」の最も遅い記録は65年と79
年の5月13日。羅臼町の刺し網漁業者(56)は「網を海に入れても、流氷
で(網を)持って行かれるので、氷が解けないと安心して漁に出られない」と
嘆いている。