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企画特集 3【憲法のあしもと・・・現場から】「おめでとう」おびえ抱え
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2月11日の建国記念の日に合わせ、安倍首相は「愛国心」を訴えるメッセージを発表した。
自民党の憲法改正草案の前文には「良き伝統」「美しい国土」「長い歴史と固有の文化」など、
主観的ともとれる言葉が並ぶ。自国の歴史や愛国心の強調は、
特定の国籍の人を排除する動きに拍車をかけないか―。そんな不安を抱えつつ、共生を目指す現場が県内にもある。
4月6日。横浜市神奈川区の横浜朝鮮初級学校(小学校)の入学式会場に、
オレンジ色ののぼり旗がはためいていた。旗には「入学おめでとう」と書かれた
日本語やハングルの文字。胸にオレンジ色のリボンをつけた
「入学おめでとう応援隊」のメンバー約20人が、笑顔と拍手で入学を祝い、
式の後は子どもや保護者たちと記念撮影をした。
メンバーは県内に住む日本人たち。会社員や主婦、学生など、年齢も肩書も様々だ。
ただ、事務局の男性(52)は「あまりこの活動が知られると困るんです」と打ち明けた。
「参加者が特定されると、ネットや街頭で様々な嫌がらせを受ける恐怖心が常にある」
結成のきっかけは2002年9月、日朝首脳会談で北朝鮮が日本人の拉致を認めて以来、
朝鮮学校の子どもたちへの嫌がらせが相次いだこと。
国際理解の推進や多文化共生社会を目指す県内のNGOやNPOが中心となり、
「せめて入学式の日は安心して学校に通ってほしい」と、翌03年4月から始めた。
最初の年は入学式から1週間、横浜駅から学校までの道にメンバーが立って通学を見守った。
入学式当日の「応援」は、今年で12回目。県内3校の初級学校と東京都内の初級学校に分かれて、
計約80人が参加した。年に1回、入学式の日だけ顔を合わせる人も多い。
共通するのは「同じ地域で暮らす子どもたちの新しい一歩を笑顔で祝ってあげたい」という思いだ。