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成人糖尿病患者のES細胞からインスリン生成細胞作製、国際研究
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(c)AFP/Mariette LE ROUX 2014年04月30日 16:01 発信地:パリ/フランス
【4月30日 AFP】クローン技術を用いて糖尿病患者の女性の遺伝子を持つ胚性
幹細胞(ES細胞)を作製し、それをインスリンを生成するβ(ベータ)細胞に
変えることに成功したとの研究論文が、28日の英科学誌ネイチャー(Nature)
に発表された。このベータ細胞によって、患者の糖尿病が治る日が来るかもし
れない。
米国とイスラエルの国際研究チームは、病気の治療に使用するための「個人に
特化した幹細胞」作製方法を模索する上で重要な関門を突破したと報告した。
研究を率いた米ニューヨーク幹細胞財団(New York Stem Cell Foundation、
NYSCF)のディーター・エグリ(Dieter Egli)氏は「糖尿病患者自身のインス
リン生成細胞を用いて治療が行えるようにするという目標に向けて一歩前進し
た」とコメントしている。
エグリ氏の研究チームは、患者の女性の皮膚から採取した細胞の核をヒトの卵
細胞に移植して幹細胞を作製し、ベータ細胞に変化するように誘導した。ベー
タ細胞の不足は、インスリンの欠乏や高血糖など、糖尿病の症状を引き起こす。
研究チームは今回、将来の細胞置換療法に向けた潜在的に重要な出発点を確立
した。
同様の手法を用いた幹細胞の作製は以前から行われていたが、特定の治療に用
いるための細胞を作るという目的で、成人の患者から採取した細胞が使用され
たのは今回の研究が初めてだという。
(以下略。詳細はソースにて)