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５月１日のメーデーを前に、県内各地で２６日、メーデー集会が開かれた。デフレ脱却を掲げる政府の要請を受け、大手を中心に
久々のベースアップに踏み切る動きが広がる中で迎えた今年のメーデー。参加者は「景気回復の実感はない」と口をそろえる一方、
政府が主導する形となった今春闘に、労働組合の存在意義を問う声も漏れた。
連合福岡（高島喜信会長）は県内１０地区で集会を開催。福岡市中央区の舞鶴公園には、傘下の組合員や家族６３００人（主催者
発表）が集まり、高島会長は「賃上げの動きは広がっているが、まだ不十分。地方や家庭に広げていく取り組みが必要だ」とあいさつ
した。
北九州市若松区での集会には約３５００人が参加。連合福岡北九州地域協議会の福島昭一議長が「デフレ脱却や格差是正に励む
私たちの取り組みはこれからが正念場。働く者を軸とした社会を目指そう」と述べた。
北九州会場の参加者、高田章男さん（５１）は「政府には一部の人や企業そのものでなく、全ての労働者が恩恵を感じられる施策を
期待する」と注文。福岡の集会に参加した佐賀県唐津市の男性（２７）は、勤務先の鉄道会社ではベアが見送られたといい「業績が
悪くなかっただけに、会社にも組合にも期待したんですが」と不満げ。社会人３年目という福岡市の公務員女性（２８）は「景気回復も
賃上げも結局は国の力なのか。本当は組合に参加する意味がよく分からない」と打ち明けた。
一方、政府が進める雇用改革に対し、福岡県古賀市のタクシー運転手の男性（５４）は「グローバル競争が激しくなり、労働者を
使い捨てにする時代になったと感じる」と警戒感をあらわにした。
県労連は５月１日、県内８カ所で集会を開く。
ソース（西日本新聞） URLﾘﾝｸ(www.nishinippon.co.jp)
写真＝「ガンバロー」三唱で団結を誓う参加者たち
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