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米テキサス州オースティンの17歳の高校4年生(最終学年)、ビラジ・メータさん
はハーバード大学とスタンフォード大学の両方から入学許可通知を受け取った。近
頃の学生の多くと同様、メータさんの目はスタンフォードの方に向いている。
カリフォルニア州パロアルト近郊にあるスタンフォードは来年度の入学希望者数が
ハーバードよりもほぼ8000人多かった。スタンフォードの合格率は5.1%でハーバー
ドよりも狭き門だ。ハーバードの合格率は5.9%だった。
「ウォール街からシリコンバレー、つまり金融よりもテクノロジーという流れの中
でスタンフォードの方が有利だ」とメータさんは話す。どちらの大学に行くかは5月
1日までに決めればいい。今月中に両方に行ってみるつもりだが、今のところスタ
ンフォードに傾いている。とはいえ「ハーバードは米国で特別な地位にある。長い歴
史がある」とこちらも捨てがたいようだ。
スタンフォードはその革新性の評判とシリコンバレーに近い立地で、アイビーリーグ
の名門校を上回る人気になっている。ハイテク企業やベンチャーキャピタルに就職を
望む学生たちにはこれが魅力だからだ。
卒業生や学生、教授らが起こした企業は5000社近くに上り、ヒューレット・パッカー
ドやヤフー、グーグル、リンクトインなども含まれる。マーク・ザッカーバーグ氏は
ハーバード大学在学中にフェイスブックを設立したが、同社も今はスタンフォード大
に近いカリフォルニア州メンローパークを拠点としている。
ハーバードとマサチューセッツ工科大学を蹴ってスタンフォードで学んだアリシャ・
シームさん(23)は、例えばグーグル・グラスの開発に携わったり新興企業で働いた
りすることは、投資銀行と比べて魅力があると話す。卒業後、外科手術用ロボット開
発の新興企業で働いた同氏は今、スタンフォードの修士課程に戻って電気工学を専攻
している。スタンフォードは学生に革新的であることを求めるという。
「アイデアがあれば、それを実現することができる」と同氏は学部時代の経験を基に
語った。
URLリンク(www.bloomberg.co.jp)