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(>>1の続き)
■差別の入口には女性がいる
朝鮮人差別に限らず、差別の問題においては、常に弱い立場に追い込まれてきたのが女性でした。女性であるということで、
教育環境も賃金的にも差別を受けてきたのです。だから私たちが活動を始めたころの掛け声は、ハンディをはね返すために
「日本人男性の4倍働こう」だったのです。
中でもシングルマザーの貧困問題はかなり深刻です。シングルマザーというだけで、働く場所を奪われ、働いたとしてもパートで
賃金は安い。それでは1人で子どもを養っていくことは非常に困難です。
最近では反貧困の活動が社会的にも注目されるようになりました。これは、男性にも貧困が増えてきたことで、社会的に騒がれる
ようになったのです。しかし、女性はそもそもずっと前から貧困にさらされてきているのです。
問題の解決という観点では、「川で溺れる赤ちゃん」というたとえ話があります。川で、溺れた赤ちゃんが流れてきます。その赤ちゃん
を助けるとまた次の赤ちゃんが流れてくる。いくら助けてもまた次から次へと流れてくる。よく見ると川上の橋の上から赤ちゃんを
投げている人がいる。つまり、目の前の赤ちゃん1人を助けるだけでは問題の根源は解決しません。
今、良心ある人たちが一生懸命に溺れた赤ちゃんを助ける活動をしていますが、これは、赤ちゃんを助けることをしながら、同時に
政治の分野で構造そのものを変えていかなければいけない問題であり、そこへ訴えていくことが私たちの活動の課題であると思います。
いずれにしても差別問題の入口には常に女性がいます。女性を差別する構造をなくさなければ、他の差別にも目が向きません。
ここを何としても変えていきたいと思います。
(さらに続きます)