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アメリカの自治体で今、異変が起きている。
「州」の下の行政区分である「郡」から“独立”するCITY=「市」が相次いでいるのだ。
独立運動の中心は高級住宅地に住む富裕層。その動機は「所得の再分配」に対する不満と
「効率の悪い政府」への反発だ。彼らは、自分たちで「市」の境界線を決め、州議会を動かし、
住民投票を実施。法にのっとり独立を成し遂げている。誕生した「市」では、
ほとんどの業務を民間企業に委託。運営コストを半分以下に抑え、減税に向けて動き出している。
一方、税収が少なくなった「郡」では、福祉サービスの予算を削減。貧困層が打撃を受けている。
「税」や「公共サービス」のあり方を巡り分断が進むアメリカ社会。その行方を展望する。
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