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静岡茶、宇治茶と並んで『日本三大茶』に数えられる狭山茶。独特の香ばしさと甘い味わいを誇る銘茶の里に、
早朝から鳴り響いたけたたましいサイレン―。
満開の桜が散り、関東地方が新緑の季節を迎えた4月12日の午前5時頃、埼玉県狭山市のマンションで男性の遺体が発見された。
住民の110番通報を受けて駆けつけた狭山署の当直署員ら十数人が目にしたのは、血まみれで敷地内に横たわる、
警視庁蔵前署の地域課に勤務する関口卓弥巡査（24）だった。
「上下とも黒のジャージという部屋着姿でしたが、身元の確認はすぐにできました。署員の到着とほぼ同時に、近くに住む関口の父親が来ていたからです。
県警本部などで実父だと確認が取れたので遺体を見て貰ったところ、息子だと認めたのです」（捜査関係者）
次いで捜査員が遺体の真上を見ると、3階のベランダの壁には擦（こす）ったようにこびりついた大量の血痕があったという。
「すると父親が“息子の部屋は3階だ”と言うので、捜査員らは一緒に部屋へと急ぎました。
間取りは3LDKで、クローゼットとして使われていた四畳半の洋間が夥（おびただ）しい血で染まり、黒いパンツスーツ姿の女性が倒れていました」（同）
ここでも父親の証言で身元が判明。腹部を複数回刺されて失血死していたのは、
関口の交際相手で警視庁田無署地域課の間宮陽子巡査（24）と確認された。
その後の捜査で、関口が間宮さんを包丁で刺殺した後、自らの腹を刺してベランダから飛び降りたことが明らかになった。つまり、無理心中である。
関口と間宮さんはともに平成24年3月に大学を卒業し、4月に警視庁に入庁。
翌年から交際が始まり、すでに結婚の約束を交わして今年2月からは事件が起きたマンションで同居を始めていた。
短い交際期間にもかかわらず結婚に至ったのは、2人が幼稚園からの幼馴染みだからという。
公私ともに順調に見えた2人だったが、実はこの時すでに、関口の目の前には大きな穴がポッカリと口を開いていたのである。
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【埼玉】警視庁巡査飛び降り自殺か 室内に女性巡査遺体[14/04/12]
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