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◇プライバシー「議論を」
東京都品川区の大井一丁目鎧(よろい)町会は、2011年に近くの駅前で
男性が殴られて死亡する事件が起きたため、都と区の補助を受け12年に防犯
カメラを計20台設置した。役員の高齢化で地域のパトロールが難しくなった
ことも背景にある。
専用パソコンとカードキーを会長と副会長が別々に管理しており、1人では
映像を視聴できない。警察の要請で実際に映像を見たのは7回。かつては「子
供の顔が映されるのは困る」との声もあったが、設置時には会員約1200世
帯から反対は出なかった。鶴見一三(かずみ)会長は「ルールを整備すればプ
ライバシーも守られる」と話す。
警察庁が09~10年にJR川崎駅周辺に試験的に防犯カメラを設置した際
の住民アンケートでは、「プライバシーより安心・安全を優先する」との回答
が9割を超えていた。一方で防犯カメラに詳しい石村耕治・白鴎大教授(情報
法)は「一定の犯罪抑止効果があるのは理解できるが、プライバシーを巡る議
論が尽くされないままカメラ設置が進んでいる。犯罪防止のために何をすべき
か考えることも必要ではないか」と指摘する。
(以上)