14/04/19 13:10:26.00 0
ニューヨークのタクシーは運転が乱暴なことで有名だ。スピードを出し過ぎ、料金をごまかすこともある。だがバスは違う。
客が乗り込むと、座席に座るまで待っている。体の不自由な客がいる場合には、発車まで十数分かかることすらある。
運転手が降りて車椅子を持ち上げ、車内に固定して、安全を確認して発車するのだ。
東京のバスも同じだ。車線を変更せず、スピードを出すことも、急ブレーキをかけることもない。
そのため、歩いた方が早いといわれるほどスピードは遅い。だが気は楽だ。バスに乗った途端、急発進して転倒するのではないかという不安、
座席に座っているとバスが停留所を通過し、降りられなくなるのではないかという不安もないからだ。
バスがタクシーと違う点は、多くの人を乗せるということだ。多くの乗客の安全に責任を持つため、守るべき義務も異なる。
ニューヨークや東京のバスは、運行に際して細かいマニュアルが定められている。これを守らなければ運転手は解雇される。
実際のところ、座席に座る前にバスが発車したからといって、客が転倒するようなケースはまれだ。
車椅子を固定していないからといって、ひっくり返るというケースもめったにない。それでもマニュアルを守るのは、最悪の事態を常に念頭に置いているためだ。
日本の旅客船会社「マルエーフェリー」は、今回の事故を起こした「セウォル号」を日本で18年間運航していた。
その間、事故を起こしたことは一度もなかった。この会社の海難事故対策マニュアルを見ると、人命の安全を確保することや、
事態を楽観視せず、常に最悪の状況を念頭に置いて措置を講じることなどが、最も重要な項目として挙げられている。
「船長の判断を尊重する」という項目もある。もちろん、上記の2項目をきちんと認識した船長を指すものだ。
今回の事故について、海外の専門家たちは「常に最悪の状況を考える」というマニュアルを無視した船長が、早い段階で楽観視していたことが悲劇を招いた、と指摘している。
そのために「船内で待機するように」という指示を出し、その指示に従った純粋な高校生たちを死に追いやったのだ。
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