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★「ごめん、ネイマール」と歌いながらサポーターがデモ行進するブラジル…装甲車がスラム街占拠する異様
「ごめんなさい、ネイマール。でもね、今回ばっかりはあなたを応援できないの。テレビ番組で私たちの
仲間が少しずつ死んでいくのを見るのに疲れちゃったの。だけど、国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）は
自分たちのやり方しか考えてない…」
そんな歌詞の曲が、今年６～７月のワールドカップ（Ｗ杯）開催に反対するブラジルのデモグループの間で
広まっている。米紙ＵＳＡトゥデー（電子版）などもこの曲を取り上げ、米ニュースサイトのビジネス・
インサイダーは「ゴージャスな曲」と形容した。
というのも、現ブラジル代表のアイドル的存在であるスター選手のネイマールを取り上げた１番に続き、
２番では１９９４年Ｗ杯米国大会でブラジル代表を頂点に導いたパレイラ元監督、３番では２００２年
Ｗ杯日韓大会の優勝監督で「偉大なるフェリポン」の愛称で知られる現ブラジル代表のスコラリ監督に言及。
そのうえで「美しくて大きなスタジアムを建設する一方で、学校や病院はほとんど倒壊しかけている」
「生命はゴールよりも価値がある。われわれの国は成長していない」などと、Ｗ杯への巨額資金の投入を
批判するとともに、貧弱な福祉や教育の現状を嘆いている。
Ｗ杯開幕を約２カ月後に控えたブラジルでは、麻薬取引の温床になっているとされるリオデジャネイロ
郊外にあるスラム街の掃討作戦も始まり、装甲車が狭い道路を占拠。日常生活を送る住民らの横で、
銃を構えた兵士らが犯罪組織の摘発を行う異様な光景が繰り広げられている。
開幕戦が行われるサンパウロでは、Ｗ杯期間中のテロで化学兵器が使われることを想定した訓練も実施。
防護服で全身を覆った警官隊が市民らを誘導し、被害者らを除染する様子が公開された。
URLﾘﾝｸ(sankei.jp.msn.com)