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交尾器が雌雄で逆転した昆虫の発見-雌がペニスを持つ洞窟棲チャタテムシ-
（農学研究院 准教授 吉澤和徳）（PDF）
○研究成果のポイント
ブラジルの洞窟棲チャタテムシ昆虫、トリカヘチャタテは雌が
伸縮可能なペニス様の交尾器を持つことを明らかにした。
雌ペニスは挿入器として機能しており、その形は複雑かつ多様。
一方、挿入される側の雄の交尾期器は単純化する。
雄は交尾の際、精子とともにいえよう物質を雌に渡す。その栄養を巡る雌同士の競争が、
雌ペニスの進化を促したと考えられる。
性の役割が逆転し、雄よりも雌のほうが交尾に積極的になった生物の笑止な研究は、
性選択理論の検証や、性差（雄らしさ雌らしさ）が生じた進化的な背景を探る上でも重要な役割を果たす。
URLﾘﾝｸ(www.hokudai.ac.jp)