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韓国が、廃棄物の海洋投棄を禁止するロンドン条約に加盟したのは1993年のことだ。
以来21年、韓国は依然として、家畜の糞尿や、重金属を含む産業廃棄物の海洋投棄を続けている。
条約には違反国への制裁措置が盛られていないとはいえ、これは人類共通財産である海洋に対する重大な犯罪だ。
重金属は海底に堆積し、いわゆる底物の魚種の内臓に蓄積される。
すでに、韓国東南部・浦項(ポハン)沖で揚がったズワイガニやタコの内臓から許容基準をはるかに超える重金属が検出されている。
これまで韓国政府は何度か「○○年からは全廃」と発表してきたが、2013年12月には「もう2年延長」を決めている。
これすら、処理場の確保が遅れているから、再度延長される可能性が高い。
例によって、韓国紙から拾おう。
「1988年に55万立方メートルだった投棄量が、2007年はその13・5倍の745万立方メートルにまで急増した」
「浦項と蔚山(ウルサン=韓国南東部)近海の投棄場の一部は、日本の排他的経済水域(EEZ)を侵犯している事実も明らかになった」
「汚物を海に捨てるのは、輸送費以外の処理費用が掛からないからだ」(以上、朝鮮日報08年2月12日)
韓国インターネットメディア「オーマイニュース」(12年11月7日)は、こう伝えている。
「ズワイガニとタコの内臓からカドミウムが基準値のそれぞれ最高4・55倍と14・7倍検出されたという調査結果が発表された。
8月から10月まで釜山環境運動連合付設環境と自治研究所が実施した調査では…
タコは5匹のサンプル中5匹、ズワイガニは3匹のサンプル中3匹が基準値を超過した」
船舶を利用した海洋投棄の他にも、毒物を濾過(ろか)しないまま下水道や河川・海に垂れ流すことも、当たり前の範疇(はんちゅう)に入る。
12年11月には、環境省が汚水を排出する全国4万7000社から60社を選んで実態調査をしたところ、
44社からフェノール、ヒ素、ベンゼン、銅、シアン、クロムなどの「特定有害物質」が検出された。
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