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顕微鏡手術(マイクロサージャリー)の登場で、血管をぐ技術が確立した結果、切断した手足も繋がるようになった。
末神経は旺盛な修復力があり、切れた神経を直接縫い合わせたり、患者の神経を欠損部に移植することで、治療が可能になっている。
しかし、末神経の再建後には30~90%強の症例で後遺症が残る。
知覚や運動機能は戻っても、激烈な痛みで動かすこともできないような神経障害性痛を生じる例もある。
稲田病院(奈良県奈良市)の稲田有史病院長に話を聞いた。
「救命救急センターに勤務していた頃、手足を切断した患者さんの再接着を数多く手がけました。
しかし、いくら接着に成功しても、神経が元通り治癒しないために、激しい痛みに悩む患者さんが数多くいました。
当時は自家神経移植が標準的な治療でしたが、採取部に新たな痛みを生じる決定的な欠点もありました。
そんな折、神経再生を促す人工チューブを知り、共同で臨床研究を始めたところ、痛みの解消に続き、
知覚や運動機能の回復が起きることを世界で初めて報告できました」
チェーンソーの事故で、大腿を付け根で切断した65歳の男性では坐骨神経が60ミリ欠損、下肢切断しか選択肢はなかった。
この症例では脚を短縮したのち、2センチの人工チューブを埋入したところ、4年後には運動神経が回復し、自力歩行ができた。
7年後からは知覚神経も戻りつつある。
※前半部分を引用しました。全文及び参考画像等はリンク先の元記事で御覧ください。
週刊ポスト2014年4月18日号 URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)