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【中国】中国本土で「泣き女(哭き女)」と呼ばれる職業が書き入れ時を迎えている。
「泣き女」とは葬式の際に遺族の悲嘆にくれる気持ちを代わりに表現するため、大袈裟に泣き叫ぶ仕事だ。
古来から中国や朝鮮半島ばかりでなく、世界各地に存在する伝統的な職業とされている。
福建省南安市梅山鎮の陳淑瓊さんも「泣き女」のひとりだ。今月2日に行われた村人の葬儀にも白装束を
身に纏った陳さんの姿があった。出棺を前に陳さんら4人の「泣き女」が祖堂(先祖を祭った廟)の前で、
遺影に手を合わせながら大々的に泣き崩れると、それにつられるように死者の家族や親族が次々と泣き始める。
その後、100メートル余りの葬列が死者を送るため、村境に向かう。途中、盛大に爆竹が鳴らされ、
チャルメラ(木管楽器)が吹かれる。「泣き女」はそれにあわせて、泣き叫ぶ声をさらにエスカレートさせていく。
陳さんは、「春節(旧正月)から清明節にかけての繁忙期は、3日連続で休める日がほとんどないほど忙しい」と話す。
この期間は毎月20日以上、泣く日が続く。直近半月だけでも11回の葬儀に参列したという。
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