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東京電力は9日、福島第1原子力発電所で発生する汚染水を減らすため原発建屋に流入す
る前の地下水をくみ上げる作業を始めた。地下水は地上のタンクにため、約1カ月かけて放
射性物質濃度が基準を下回ることを確認し、5月にも海に流す。汚染水対策の柱の一つであ
る地下水の海洋放出が実施段階に入る。
第1原発では1日約400トンの地下水が建屋に流れ込み、汚染水になっている。東電は地
下水の海洋放出が始まれば1日の流入量を50~100トン減らせるとみている。
東電によると、地下水のくみ上げは9日午前10時半に開始。原発敷地内の12カ所の井戸と
ポンプをすべて稼働、午後4時時点で27トンをくみ上げた。くみ上げで地下水の水位が低く
なりすぎると建屋内の汚染水が流出する恐れがあるため、当面は水位を監視しながら慎重な
運用を続ける。
福島県などは同日、第1原発を現地調査し、地下水バイパスの設備などを確認。海産物へ
の風評被害などを防ぐため、きめ細かな情報公開などを東電に求めた。
東電側は水質検査の結果をホームページなどで公表し、その翌日に放流を実施すると説
明。検査前の地下水を誤って流すミスなどを防ぐため、中央の操作室と現場で同時に操作し
ないと弁が開かない仕組みになっていることなども説明した。
日本経済新聞:URLリンク(www.nikkei.com)