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京都大学(京大)と日本製紙は、製紙用パルプがセルロースナノファイバの束であることに着目し、
化学修飾を行うことで紙を透明化することに成功したと発表した。
(略)
従来、フレキシブルエレクトロニクスとしては軽量かつ割れにくい高透明高分子フィルム基板の適用が
検討されてきたが、ガスや水蒸気を透過しやすく、線熱膨張係数が大きいという欠点があった。
(略)
研究グループは今回、セルロースナノファイバーの束である製紙用パルプに化学修飾を行うことで
パルプを構成しているセルロースナノファイバー間の結束構造をほぐし、その間に樹脂を浸透させることで、
パルプの内部深くまで樹脂を浸透させると、透明なパルプ繊維複合樹脂材料が得られることを発見した。
実際に製紙用パルプを化学変性後にシート化し樹脂と複合化したシートを用いて実験を行ったところ、
セルロースナノファイバーを複合化した透明シートとほぼ同等の透明性と、低線熱膨張率が得られることを
確認したとのことで、これを活用することで、将来的に透明低熱膨張材料の生産性が高まると
期待されると研究グループではコメントしているほか、化学修飾によって、吸湿性や樹脂との相溶性の
改善にもつながると考えられるとしている。
(一部抜粋、全文はソースで)
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