14/04/06 00:48:40.51 LqzohfmT0
ユダヤ人とひと口に言っても「ユダヤ人の遺伝子を持つ者」と「宗教的ユダヤ人」に大別される。
有名な後者ではなくまず前者から説明しよう。
元来のユダヤ人と言うと、昔から中東に住んでいるような
黒髪で浅黒い肌をした人々が思い浮かぶだろう。
「中にはそうした外見をしていないユダヤ人は偽者だ!」などという偏見すらある。
だが実際にはユダヤの遺伝子はディアスポラ(離散)を経て世界中に広まっており、
ユダヤ人の遺伝子を引く人種は白人、黒人、黄色と多岐にわたっている。
例えばアフリカ南部にレンバ族と呼ばれる部族がいる。
2010年4月29日、日テレでも放映したので知っている人は多いと思うが
彼らは外見的に他の黒人とまったく見分けがつかない。
しかし彼らの文化には古代ユダヤと共通する風習が多数存在している事から、
昔から自分たちはユダヤ人の末裔だと主張していた。
勿論外見があまりにも違いすぎる事や、居住地が中東から離れすぎている事から
誰にも信じて貰えず長らく物笑いの種にされていた。
しかし少し前に学者が世襲制からなるレンバ族祭司のDNAを調査した結果、
ミトコンドリアDNAのレコードはアフリカ人であったが、
Y染色体DNAのレコードはユダヤのものであり、
彼らがまぎれもない古代ユダヤの子孫である事がわかった。
ユダヤの祭司階級の人々(アロンの子孫)のDNAには、異邦人には決して見られない
顕著な特徴がある事が知られている。
また人間の染色体は男はYX、女はYYだが、このY染色体はたとえ混血があっても
薄まる事なく父親から息子へと、男の間でのみ受け継がれていく。
この特色を利用する事で、Y染色体を調査する事により
その人物がユダヤの血を引いているか否かを判定できる。
(これらの研究結果はイギリスの権威ある科学誌 『ネイチャー』 1997年1月号に記載されている)