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ロシアが編入を宣言したクリミアで実効支配を強めるなか、ウクライナの選挙管理委員会は来月予定されている大統領選挙について、
クリミアでの実施は難しいと公式に認めました。
ウクライナの選挙管理委員会のオヘンドブスキー委員長は４日、来月２５日に予定されている大統領選挙を前に首都キエフで記者会見を開きました。
この中で、ロシアが編入を宣言したクリミアについて「現状では、クリミアに投票所や地域の選挙管理委員会を設置するのは危険だ」として、
クリミアで選挙を実施するのは難しいと公式に認めました。
その一方で、「クリミアで暮らすウクライナの人々の選挙権を保障するために解決策を見つけなければならない」と述べて、クリミアの有権者が
隣接する地域の投票所まで行って投票できるようにすることを検討していることを明らかにしました。
選挙管理委員会によりますと、クリミアの有権者は１８０万人と、ウクライナ全体のおよそ５％を占めていますが、オヘンドブスキー委員長は
仮にクリミアの有権者が投票できなかったとしても、法律上、選挙の結果には影響を与えないとも述べ、クリミアでロシアの実効支配が強まるなか、
大統領選挙は事実上、クリミア抜きで行われる見通しです。
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