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★ドイツは人種のサラダボウル? 5人に1人が移民
2014.03.29(土) ドイツニュースダイジェスト
ドイツにいて驚かされるのは、想像以上にあらゆる外見の人々を街中で見掛けることである。
肌の色や髪の色はもちろんのこと、ヒジャブと呼ばれるスカーフを頭に巻くイスラム教徒の女性も多く見掛ける。
2011年のドイツの人口は8175万人、そのうち1596万人は移民の背景を持つ。
つまり、この国に住む5人に1人が移民ということだ。今回は、ドイツの移民の歴史を紐解きながら、
現在抱えている問題や今後の課題について考察したい。
1950年代のドイツの工業生産による好景気は「経済の奇跡(Wirtschaftswunder)」と呼ばれ、
西独は深刻な労働者不足に陥った。その解決策として、主にトルコから外国人労働者
(ゲストワーカー〈Gastarbeiter〉)が招かれたが、彼らは当初、長期滞在を予定しない
出稼ぎ労働者と考えられていた。しかし、その多くは母国から家族や親戚を呼び寄せ、
そのままドイツにとどまったのである。
1973年のオイルショックに伴い、ゲストワーカーの募集は停止された。74年時点での外国人の
割合は全体の約15%であったが、当時は外国人増にもかかわらず、彼らが経済的に自立し、
社会に上手く適応していると考えられていたため、大きな社会問題にはならなかった。
東西ドイツ統一後、旧東独地域の再建が予想以上の財政負担となり、ドイツの景気は悪化した。
ドイツ人失業者以上に外国人失業者が増え、彼らが失業手当や生活保護に依存する状態は、
ドイツ人の反感を買うようになる。また、ユーゴスラビア紛争に代表される旧社会主義圏での
紛争により、92年には44万人もの難民がドイツに押し寄せた。 (以下略)
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