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★なぜ出血多量で死ななかったのか? 電車にひかれ脚切断、6時間後に助かった不思議
2014/3/27 19:15
電車にひかれた佐賀市内の男性が、意識不明となって6時間近くも左脚を切断したままの状態で助かったことに、
驚きの声が上がっている。出血多量にならなかったのは、ある理由があったようだ。
「不思議ですね。聞いたこともなく、奇跡のように思えます」。佐賀県の唐津市消防本部の警防課では、こう話す。
唐津署などによると、2014年3月26日の午前4時10分ごろ、「左脚の膝から下を切断した」と50代公務員の
男性から助けを求める119番通報があった。救急隊員がJR唐津駅に駆け付けると、男性は、回送列車が
停車しているホーム下の線路脇に仰向けに倒れており、近くには切断された左脚があった。
回送列車の先頭車両の車輪に血痕が見つかったことから、男性は、前日午後10時30分ごろにはねられたとみられている。
男性は前日、唐津市内で同僚とお酒を飲んで、午後8時30分ごろにJR唐津駅に来たという。
しかし、男性の記憶はここまでで、回送列車にはねられてから約5時間40分後に意識が戻り、自分の携帯電話で通報していた。
このニュースは、ネット上でちょっとした話題になった。「5時間以上処置無しで出血多量にならなかったの!?」
「足切断しても目覚めなかったのか」「酒によってて痛みを感じなかったのかな」といった疑問が出てくるからだ。
なぜ出血多量にならなかったのかについては、東京医科歯科大の大友康裕教授(救急災害医学)は、
「回送列車の車輪に押しつぶされて血管が収縮し、血が止まった可能性があります」と指摘する。
脚の血管が押しつぶされたのは、駅に入る回送列車のスピードが落ちていたことや、車輪に大きな重量がかかって
いたことも理由として考えられるという。それでも、体を動かすと大量出血する恐れがあり、男性が意識を失って
動かなかったことが結果としてよかったこともありえるそうだ。 >>2へ続く
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