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今回の会談実現に向け、首相は慰安婦問題をめぐって旧日本軍の関与と強制性を認めた河野洋平官房長官談話について
「見直しは考えていない」と明言した。
だが、首相最側近の萩生田(はぎうだ)光一自民党総裁特別補佐は、政府による河野談話の検証を受けて新談話を検討すべきだと主張した。
国内保守層向けに、萩生田氏が首相の本音を代弁したのではないか。これでは首相に対する韓国側の不信感は到底払拭(ふっしょく)できない。
靖国参拝では、日韓との連携で中国の軍事的台頭に対応しようとする米国も失望を表明した。
首相は自らの言動が3カ国の結束を乱したことを真摯(しんし)に反省すべきだ。
朴大統領は今回の会談に先立って中国の習近平国家主席と会い、伊藤博文元首相を暗殺した朝鮮の独立運動家、
安重根(アンジュングン)の記念館開設を高く評価し、対日批判で中国と共闘する姿勢を示した。
安倍首相への疑念が背景にあったと思われるが、こうした態度は日本側の無用な反発を招き、関係修復を遠のかせるだけだ。
北朝鮮は2月下旬以降、ミサイルなどを相次いで発射している。情勢は緊張の度を増しており、日韓が対立している場合ではない。
慰安婦問題に関し、日韓は外務省局長級による協議を4月中旬にも始める見通しだ。歴史問題に関する両国の溝を埋め、
早期の首脳会談実現につなげてほしい。(終)