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★たばこのポイ捨てが急増 吸い殻は1日3400万本 14/03/19 (14:32)
非政府組織(ONG)「レデ・パペル・ビツカ)」の調査により、サンパウロ市内で捨てられているたばこの
吸い殻の日量が、約170万箱分に相当する3400万本に上っていることが分かった。18日付フォーリャ紙が報じた。
たばこの吸い殻の量が最も多く見られるのは、人の集中する場所やバール周辺となっている。
1日に4回、仕事の合間に一服するために外出するというある会社員は、「外は雨が降るのでポイ捨てを
しても悪いとは思わない。他に吸い殻を捨てる最適な場所が見当たらないんだ」と語る。
ブラジリア総合大学(UNB)で環境心理学の研究を行っているクレイデ・ソウザ博士によると、たばこの
吸い殻は世界で最も多く捨てられている廃棄物の一つだという。ブラジルでは近年、建物内での禁煙法案が
成立したことで屋外で喫煙をする人が増加し、同時に路上でのたばこのポイ捨ても増えている。
クレイデ博士は、ポイ捨をする人々の多くが自己批判をせずにただ政治に責任を押し付けていると指摘。
さらに、人々の身勝手な行動や環境に対する理解不足もこれらを後押ししていると分析した。
捨てられたたばこの吸い殻は景観を損なうだけでなく、雨天時に吸い殻内の毒性物質が溶けて流れ出したり、
火災や排水溝を詰まらせる原因にも発展している。サンパウロ市で発生したたばこの吸い殻が原因とみられる
火災は、昨年だけで530件に達した。
現在、サンパウロ市にはリオ市のようなポイ捨て禁止条例が存在しない。リオ市では道路や歩道にごみが
捨てられた場合、最大3000レアルの罰金処分を科す法律が昨年から施行されている。サンパウロ市で
はジャイル・タット市議(労働者党=PT)によってポイ捨てを禁止する条例の立案が進められている。
なお企業や公共施設などでは、灰皿を設置するなどの対策が取られている。
URLリンク(www.saopauloshimbun.com)
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