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■反安保派の思慮のないデマこそ若者を戦場へ送ることにつながる
安全保障関連法制について、夕刊フジで7月に連載した。
そこで書いた「自衛隊を違憲だという憲法学者が、集団的自衛権が違憲だといっても何の意味もない」とか、
投稿での「たとえ後方支援だけでなく中東の戦地に派兵しても、
自衛隊員はトラック運転手よりずっと安全な職業であり戦死者続出などデマだ」といった指摘は、かなりの反響をいただいた。
国会の議論で法案修正など運用の歯止めがあっても良かったと思うが、
民主党が違憲論に拘泥したために、安倍晋三首相にとってすら意外かもしれない無修正での法案成立となったのは皮肉だ。
ただ、困ったことは、「戦争法案だ」「平和主義の終焉」とかいう、
一部メディアや反対団体による宣伝が外国メディアで流布されたことだ。
その結果、海外派兵が可能になったとの誤解が米政界に広まると、圧力が強まることが予想される。
すでに大統領選に共和党から名乗りを上げた不動産王、ドナルド・トランプ氏などから「日本は軍事的貢献がない」と批判が出ている。
太平洋戦争のようなおびただしい戦死者が出るという宣伝も浸透して、自衛隊員の募集に悪影響が出ないか心配だ。
ドイツは第2次世界大戦で数百万人の戦死者を出したが、アフガン派兵では数十人しか戦死していない。
まして後方支援だけしか今回の法制では認めていないのに、悪質なデマで自衛隊員のなり手が減れば、
いつか憲法を改正して徴兵制の必要も出てきかねない。
つまり、思慮のないデマこそ、安保法制より、よほど日本の若者を戦場へ送ることにつながりかねない危険なものだ。
(>>2へ続く)
ソース:URLリンク(www.zakzak.co.jp)