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★小渕経産相:自ら代表の団体が支出…０８年観劇代
小渕優子経済産業相の政治団体を巡る不明朗会計問題で、後援会が支援者向けに開いたとされる観劇会のうち
２００８年開催分の支出の一部２９１万円余を、小渕氏の資金管理団体「未来産業研究会」が支出として計上していることが分かった。
資金管理団体は小渕氏が代表を務め、これまで国会で
「観劇会は後援会の企画で代表者は別の方。私は支出を把握していない」などとしていた
答弁の根幹が揺らぐことになる。
◇国会答弁と矛盾
同研究会の０８年の政治資金収支報告書によると
「観劇代 ２９１万２０００円 ９月１７日 明治座」などと記載して支出を計上。
収入についての記載はなかった。
同年については「小渕優子後援会」と、観劇会を共催したとされる「自民党群馬県ふるさと振興支部」のいずれの収支報告書にも、
観劇会の収入が計上されなかったことが判明している。
観劇会の収支の食い違いや、収支報告書に記載自体がないことなどについて、
小渕氏はこれまでの国会答弁で「企画しているのは後援会で、調査をお願いしているところ」
「後援会の代表は別の方であり、私自身どのような支出があるのか把握していない」などと、
自身や事務所の直接の関与を否定していた。
政治資金に詳しい岩井奉信日大教授（政治学）は「資金管理団体と後援会の会計が一体で管理されている可能性が高い。
資金管理団体の代表である小渕さんには重い監督責任がある」と話している。【杉本修作】
毎日新聞 2014年10月20日 07時11分（最終更新 10月20日 09時48分）