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東京電力福島第一原子力発電所の事故で避難を余儀なくされ、その後、自殺した福島県川俣町の
女性の自宅を8日、東京電力の担当者が訪れ、女性の遺族に「原発事故で大切な奥様の命を奪う
結果となり、申し訳ありません」と述べて謝罪しました。
原発事故で避難を余儀なくされ、その後、自殺した福島県川俣町の渡邉はま子さん(当時58)の
夫の幹夫さんなどが起こした裁判では、先月26日、福島地方裁判所が自殺と原発事故との間に
因果関係を認めて東京電力に賠償を命じる判決を言い渡しました。
東京電力は今月5日、控訴しない方針を明らかにし、8日は福島原子力補償相談室の
近藤通隆室長などが川俣町の山木屋地区にある渡邉さんの自宅を訪れました。
そして、はま子さんの遺影を前に焼香をしたあと、幹夫さんに「謝罪の機会を
いただきありがとうございます。3年前の事故で大切な奥様の命を奪う結果となり、
大変申し訳ありません。ご冥福をお祈りするばかりです」と述べて謝罪しました。
これに対して、幹夫さんは「誠意あることばをいただき、自分同様、
はま子もうれしく思っていると思います。ただ、皆さんが謝っても、はま子が戻って
来ないことが何より残念です」と話しました。
このあと、近藤室長などは敷地内のはま子さんが亡くなった場所にも足を運び、
花をたむけて静かに手を合わせていました。
渡邉幹夫さんは「はま子もこれで安らかに眠れると思う。張り詰めていたものが
ほぐれたような気持ちだが、もっと早くこういう対応をしてもらえれば裁判に
訴えることまではしなかったと思う」と話していました。
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