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★被災地の実情どこまで 第２次安倍改造内閣、期待と不安
「現場を見て復興を遅らせず進めてほしい」。
第２次安倍改造内閣が誕生した３日、復興を実感できないでいる県内避難者からは
住民の思いをくんだ復興を願い、期待する声が上がった。
ただ、東日本大震災や東京電力福島第１原発事故の現状を知る本県選出国会議員が
起用されない人選に不安も募る。復興をどう進めるか、新内閣が試される。
「現場の感覚を反映するためにも本県から１人は入閣してほしかった」。
避難指示解除準備区域の南相馬市小高区から同市鹿島区の仮設住宅に避難する島尾清助さん（６７）は残念がった。
本県選出の議員が閣僚からいなくなるのは震災後初。
「環境、復興両大臣のどちらかは本県からと期待していたのに」と話す。
震災復興と福島の再生加速を内閣の基本方針に盛り込んだ第２次安倍改造内閣だが、
安倍首相の会見の多くは「アベノミクス」や地方創生、女性閣僚起用などに割かれ、
復興・原発事故対策の印象は薄かった。
双葉町からいわき市の仮設住宅に避難する自営業松本正道さん（５０）は
「本県出身者を入閣させない政権は、福島の復興のことを考えているのだろうか」と疑問視した。
浪江町から二本松市の仮設住宅に避難する鎌田優さん（６７）は
石原伸晃前環境相について「金目（かねめ）発言など失言が目立った」とし
「あまり期待していないが、やるからには本県の現状をしっかり把握してほしい」と注文をつけた。
（２０１４年９月４日 福島民友ニュース） URLﾘﾝｸ(www.minyu-net.com)