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富士山入山料１億3000万円 試算の半分に
山梨県と静岡県は３日、今年から本格導入した富士山の入山料が計約１億３７００万円集まったと
発表した。両県合わせて、９月半ばまでの開山期間中に約２億８０００万円を集めることを見込んで
いたが、大きく下回る見通しになった。
山梨側では、７月１日の山開き後に徴収を始めた吉田口５合目などで約９万９千人が協力。
９月１日午前８時までに約９７００万円が集まった。６合目まで登った人の半数程度が協力した
計算で、県は「ツアー客や外国人登山者への認知度が低かった」としている。
静岡側では、８月末までに約３万９８００人が約４０３８万円を支払った。
静岡県富士山世界遺産課の小坂寿男課長は「雪で開山が遅れたことや、
夏の天候が悪く登山者数が減少した」と話した。
コンビニやインターネットからの支払いは山梨側８３５人、静岡側３５１人にとどまった。
山梨県の横内正明知事は「旅行会社への働き掛けを強め、来年は協力率が上がるよう改善策を
検討する」と述べた。
世界文化遺産に登録された富士山の環境保全などに充てるため、両県は今年から
１人１０００円を目安に「富士山保全協力金」の支払いを呼び掛けている。
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