14/08/16 10:09:37.10
塩分を減らしすぎると健康によくないことを示唆する包括的な研究が発表された。
それを受け、減塩のメリットをめぐる議論がエスカレートしている。
米政府機関、世界保健機関(WHO)、米心臓協会(AHA)、その他機関のガイドラインは現在、
1日当たりのナトリウム(塩の主成分)摂取目標を1500~2300ミリグラムないしそれ未満としている。
米国での平均摂取量約3400ミリグラムより大幅に少ない。
研究は医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに掲載された。
17カ国の10万人を超える人を平均3.7年にわたり追跡調査したものだ。
その結果、1日当たりナトリウム摂取量が3000ミリグラムより少ない人は調査期間中の死亡や心臓発作などのリスクが
4.3%だったのに対し、3000~6000ミリグラムの人は3.1%だった。6000ミリグラムを超えると3.2%、7000ミリグラム超では
3.3%だった。
こうした結果は、かなり低いナトリウム摂取を目標にすることの利点に疑問を投げかける。
全般に健康な人は特にそうだ。
健康問題について議会に助言している医学研究所が昨年発表したリポートは、ナトリウム摂取量を2300ミリグラム未満に
減らすと心臓血管疾患のリスクが低下することを示す証拠は見つかっていないとしている。
この研究では、非常に少ないナトリウム摂取と心臓血管リスクの間で見つかったのは関連だけであり、
因果関係は見つかっていない。それでも、目標を検討し直すよう求める声が出ている。
URLリンク(jp.wsj.com)