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東日本大震災から3年5カ月を迎えた11日、被災地の沿岸部では行方不明者の捜索が行われた。
宮城県警仙台東署は東北大と共同で、同大東北アジア研究センターの地中レーダーを使用し、
仙台市宮城野区蒲生の海岸で捜索を実施した。県警が行方不明者捜索に地中レーダーを
活用するのは初めてという。
同研究センターが昨年開発したレーダーは、地中へ電波を放射するアンテナが8個搭載され、
レーダーでは幅2メートル、深さ約1~3メートルの地中を探すことが可能。
電波を発射して湿気の違いを跳ね返り方の差で測定し、埋まっている地点を特定する。
10センチ四方以上のものならば確実に探知できるという。元々は震災後に住宅の高台移転先で、
地中の遺跡調査などに使われていたものだった。
捜索には県警と大学関係者約20人が参加した。学生がレーダーを引っ張り、
地底に埋蔵物がある場所を探知。指示した地点を警察官が掘り返すと、
行方不明者に関するものは見つからなかったが、木材や、プラスチック片などが次々と掘り出され、
レーダー探知の有効性が示された。従来の県警の捜索では地表を探すことが中心で、
地中の捜索はできなかったという。
同大の佐藤源之(もとゆき)教授(電波工学)は「遺留物の発見に協力したいと思った。
レーダーを利用すれば捜索の効率があがるのではないか」と、さらなる活用に期待を寄せた。
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